5.相談室の役割
①どこで相談できるの?
病院には、相談室があります。
相談室は、「医療相談室」「入退院支援・医療相談室」など、病院によって名称に違いがあります。
相談室には、医療ソ―シャルワーカー(MSW)や退院調整看護師などの職種がいます。担当者はプライバシーに配慮し守秘義務を守っています。
医療ソーシャルワーカーという職種は、病院ではじめて聞く方も多くいると思います。
多くは社会福祉士の資格を持ち、社会福祉の立場から、制度利用や経済的な課題の相談をして支援をします。
相談室にいる看護師は、退院に向けた調整を目的にサポートしています。

②相談したいときは?
医師や看護師など入院後に対応された職員に相談したい旨を伝えれば、相談窓口を紹介してもらえます。相談が必要かどうかは困り事にもよります。
相談担当者は、すぐにできる相談もある一方で、退院や転院に向けての相談などは、医師の治療方針や状態の見通しなども必要になるので、後日の相談になることもあります。
最近は、入院病棟ごとに担当スタッフがいることが多く、ご家族からの相談を待たずに、病棟の担当スタッフがご家族に直接連絡することもあります。
③どんな相談ができるのか?
手続きや入院時の説明の同席など、制度利用のサポートなどを実施しています。
転院先などの退院に向けた意思決定のために必要な、情報提供や支援を実施していきます。
例えばこんな相談に応じています。
- 介護保険ってどう利用するの?
- どんな療養先があるの?
- ひとり暮らしで不安
- 医療費のことが心配
Q.病院の相談室以外に相談できるところはあるの?
A.自治体が設置した「地域包括支援センター」があります。
お住まいの地域で担当が決まっており、介護保険の申請や地域で生活するための支援や相談をすることができます。
Q.「ご家族も退院先を探してください」と言われた場合、どうしたらいいの?
A.介護保険施設などは、市区町村の介護保険を担当している部署に一覧表などがあります。
最近は、ホームページで掲載されているところもあります。
有料老人ホームは、入居金などや特色などもあるため、有料ホームの紹介センターを利用いただくことも可能です。