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4.退院・転院先は?

 退院して自宅に戻れるといいのですが、身体の状態や医療的な状況で、転院先の検討が必要になります。
 病気が、複数ある場合や入院してから新たな病気が発見されることもあります。

 「心臓に病気があるためにリハビリをしたいが、負荷をかけられない」「ひとり暮らしはしていたが入院したら認知症が進んでしまい、ひとり暮らしは難しい」など、患者の状態が定まらないときや変化したときは、検討事項が増え転院を決めることが難しくなります。

 そのため、早期から情報収集し、退院・転院の見込みがついた時点で、できる限り早く検討を開始することが大事です。

退院・転院先を検討する時の
フローチャート

退院・転院先が決まった後の
申し込みの流れ

面談・申込・書類提出

審査・決定

待機

退院(入居・転院)

①リハビリを目的とする場合

 リハビリをすることで、介護面や医療面の改善を図ることができます。
 決まると、具体的な申し込みを行ないます。

回復期
病棟
脳梗塞や脳出血の病名や大腿骨の骨折など、対象となる病気の方が利用します。
地域包括ケア病棟 回復期病棟の対象とならない病気でもリハビリをすることができます。
介護老人
保健施設
介護保険を使って身体機能の維持をするためのリハビリをします。

②療養を目的とする場合

 意識障害・認知症などで意思の疎通ができない方、リハビリする体力がない、リハビリをしても現状が精一杯など、身体の状態で療養先を考えることになります。

医療療養病棟

医療的な課題があり、処置が必要である場合(※1)などに療養することができます。

※1医療療養病棟の入院基準は、決められています。

 医療療養病棟の対象とならない方は、生活の場所を検討することになります。
 食事、排泄、移動、など介護の課題に対して、介護保険のサービス利用やご家族などのサポートで補えれば「自宅」に戻ることができますが、自宅が難しい場合は、介護保険を使う施設(※2)を検討することになります。

※2介護保険の施設は、介護度の決定まで期間を要するため、急性期病院から直接利用することは少ないです。

介護医療院/
介護療養型医療施設
介護保険を使って療養します。ある程度の医療も受けられます。
介護老人福祉施設
(特別養護老人ホーム)
要介護3以上の重度の介護が必要な方が利用します。
グループホーム 認知症の方が介護保険を使って、集団で生活をする場所です。
有料老人ホーム 施設ごとに特色があります。個々の居住スペースがあり、ほかの施設よりも高額になります。
リハビリや認知症の方への対応、連携医療機関があるなど、さまざまな目的やニーズの対応が可能です。
サービス付き
高齢者向け住宅
入居時に介護を必要としない人から、要介護認定を受けた人まで、施設によって幅広く受け入れています。
介護が必要になった場合は、その施設の介護職員がサービスを提供します。

③専門的な対応が必要な場合

精神科
病院
認知症などの精神症状の治療が必要な場合に利用します。
緩和ケア病棟 がんなどの苦痛を緩和したい場合に利用します。

Q.施設を探す時に、確認しておくべきことは?

A.施設には、利用する基準があるため、入所したい時期の状態を確認する必要があります。

  • 申し込み(入所の意思や家族や保険情報など)
  • 医師の診断書(病名やお薬、現在の状態など)
  • 生活状況(食事、移動、排泄など、どんな配慮が必要か、医療処置はあるか)

Q.施設を選ぶ時のポイントは?

A.本人やご家族の意向と利用の目的などから、施設の受け入れ条件、申し込み方法、空き状況など相手側の状況も確認し検討します。
施設を選ぶ際は、さまざまなポイントを比較することになります。

【よくあるポイント】

  • 医療との連携
  • 費用
  • 場所をどこにするか
  • 施設の特徴
  • 面会方法
  • 本人のこだわり
  • など

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