スロープ
1.スロープとは
主に車いすなどの移動で、段差を解消するために使用するものです。
取付けに際し、工事を伴わないものに限ります。材質は金属(アルミ)製、グラスファイバーなどがあります。
スロープ部分が一枚板で折り畳めるもの、車いすの車輪の位置にあわせて取り付けられる2本組のもの等もあります。
介護保険法では下記のように定められています。
スロープ
段差解消のためのものであって、取付けに際し工事を伴わないものに限る。
段差解消のためのものであって、取付けに際し工事を伴わないものに限る。
2.スロープの導入における注意点
選択にあたっては、スロープを置く段差の場所や高さ、車いすの種類、車いすの重量と利用者の体重、スロープの荷重、介助者の体力も考慮します。
また、スロープの勾配は段差の高さとスロープの長さによって決まるので、大きな段差をゆるい勾配にするためには長いスロープが必要となります。スロープに車いすが進入するためには、スロープの前後に一定のスペースが必要です。
スロープ勾配の目安
勾配の目安は以下のようになっています。
勾配5度:自走可、楽に押せる角度
勾配8度:電動車いす走行可、
女性でも押せる角度
勾配15度以上:車いす走行が危険


3.公的介護保険・福祉用具貸与
および購入費支給の選択制となるもの
固定用スロープ
段差を解消するためにブロックなどを置きます。常時設置するスロープですが、工事は必要なく簡単に撤去できます。
段差を解消するためにブロックなどを置きます。常時設置するスロープですが、工事は必要なく簡単に撤去できます。
4.公的介護保険・福祉用具貸与の対象となるもの
携帯用スロープ
段差を解消するために、持ち運べる板状のスロープを段差間にわたします。「軽量」「折り畳み」などの工夫がされています。

段差を解消するために、持ち運べる板状のスロープを段差間にわたします。「軽量」「折り畳み」などの工夫がされています。



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