生活を広げるための住宅改修
トイレに行くことやお風呂に入ることが安全にできるということだけではなく、行きたいところへ行きたい時に行くことができる、馴染みの場所やいつものところに買い物に行くことができる生活を続けられることは、すなわち自分らしい生活を送ることにつながります。
「不便だな」「ちょっと怖かったな」と思ったら、積極的に住宅改修を行なうことで、自分らしい生活を送れるようにしたいものです。
このページでは、「自分らしい生活」を送るための住宅改修のポイントをご紹介します。
不便に気が付いたら
住宅改修というと大がかりな改修を思い浮かべるかもしれませんが、まずは生活の動作の中で不便な点に気が付いたら、さまざまな工夫をしてみることが必要です。
玄関の上がり框(かまち)の段差昇降が大変になってきたら下駄箱の手をつくところに滑り止めを置いてみる、寝室のカーペットにつまずきそうになったらカーペットの下に滑り止めを敷く、などの工夫で転倒を予防することができます。
生活を広げるために
高齢者は、家の中で転びそうになったり、転んでしまったりすると、だんだんと動くことが億劫になってしまいます。
トイレに行くのが大変だから水分を控えめにしてしまうと、夏場に脱水症状を起こしかねません。階段で転びそうになると2階に行くのが怖くなり、外出するのも次第に億劫になってくるかもしれません。
ちょっと手すりを付けるだけで臆病・億劫にならずに過ごせるのが住宅改修です。住宅改修をすることにより生活範囲を広げることは、自分らしい生活をすることにつながります。
マンガ:緑川ヒロユキ