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生活を広げるための住宅改修

生活の動作の中で不便な点に気が付いたら、さまざまな工夫をしてみることが必要です。住宅改修をすることで自分らしい生活を送ることができます。

更新日:2022年10月16日
住宅改修してよかった家族の会話

 トイレに行くことやお風呂に入ることが安全にできるということだけではなく、行きたいところへ行きたいときに行くことができる、馴染みの場所やいつものところに買い物に行くことができる生活を続けるためにも、積極的に住宅改修を行ないたいものです。

不便に気が付いたら

 住宅改修というと大がかりな改修を思い浮かべるかもしれませんが、まずは生活の動作の中で不便な点に気が付いたら、さまざまな工夫をしてみることが必要です。

 玄関の上がりかまちの段差昇降が大変になってきたら下駄箱の手をつくところに滑り止めを置いてみる、寝室のカーペットにつまずきそうになったらカーペットの下に滑り止めを敷く、などの工夫で転倒を予防することができます。

生活を広げるために

 高齢者は、家の中で転びそうになったり、転んでしまったりすると、だんだんと動くことが億劫になってしまいます。
 トイレに行くのが大変だから水分を控えめにしてしまうと、夏場に脱水症状を起こしかねません。階段で転びそうになると2階に行くのが怖くなり、外出するのも次第に億劫になってくるかもしれません。

 ちょっと手すりを付けるだけで臆病・億劫にならずに過ごせるのが住宅改修です。住宅改修をすることにより生活範囲を広げることは、自分らしい生活をすることにつながります。

漫画・イラスト:緑川ヒロユキ

監修:加島 守(かしま まもる)
昭和55年医療ソーシャルワーカーとして勤務後、理学療法士資格取得。越谷市立病院、武蔵野市立高齢者総合センター補助器具センター勤務を経て平成16年10月高齢者生活福祉研究所設立所長。
著書に『生活に合わせたバリアフリー住宅Q&A』(ミネルバ書房)、『住宅改修アセスメントのすべて』(三和書籍)等。
財団法人保健福祉広報協会評議員、新潟医療福祉大学非常勤講師、国際医療福祉大学非常勤講師。

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