【中度~重度】起き上がりの介助
介護用ベッドの機能とポイント
(背上げ機能)
- 起き上がりが自力で困難な場合、ベッドの背上げ機能を利用することで起き上がりの動作が楽にできます。
- 介護者は要介護者の上半身を抱えて起こそうとせずに、ベッドの背上げ機能を使って上半身を起こします(図①参照)。
- 要介護者の身体を横に向け(図②参照)、足をベッドから降ろす(図③参照)ことで、自然にベッドの端に腰かけて座った状態になります。
介助の手順
- ベッドの高さを、要介護者が起き上がって座ったときに安定する高さ(足底がしっかり床に付く高さ)に調整しておきます。
- 要介護者に声かけしながら、まず膝上げをし、その次に、約60度に背上げをします(先に膝上げをすることで、身体がベッドの足もとにずり落ちるのを防げます)。
- 膝上げした足もとを下げ、フラットにします。要介護者に介助バー(ベッドフレームに固定された手すり)を握ってもらい、身体を横向きにします。
- 介護者は要介護者の肩を支えながら、もう一方の手で足をベッドから降ろすように介助します。
足をベッドから降ろすことで、腰を中心にして上半身が自然に起き上がり、ベッドに座った状態になります。 - 体調の変化(身体を起こすことで血圧が下がり、立ちくらみのような状態になることがあります)を確認します。
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