【重度】食事介助


介護用ベッドの機能とポイント
(背上げ機能、膝上げ機能)
- 座る姿勢をとることが困難な場合や医師の指示があった場合に、ベッド上での食事介助が必要となります。
- ベッド上に寝たままの姿勢では誤嚥(食道に入るはずの食物が気管に入ってしまうこと)しやすいので背上げ機能を使用して、60度をめやすに身体を起こします(図①参照)。
自分で食事をとることができる場合は、最初は本人のペースで食べてもらい、疲れてきたら食事介助をします。 - 身体を高く起こせない状態の場合は、30度をめやすにします(図②参照)。この角度では自分で食事をとることは難しく、介護者が食事介助をします。
- 飲み込みやすくするために、少し横向きの姿勢であごを引きます。頭とベッドの間にタオルなど入れて少し高くするとよいでしょう。
介助の手順
- 膝上げと背上げをし、頭が少し高くなるようベッドとの間にタオルや枕を入れ、飲み込みやすい姿勢を調整します(少し横向きの姿勢であごを引くことで、飲み込みやすくなります)。
- 要介護者の状態に応じてべッドの角度を調整し、目線の高さをあわせて椅子に座ります。
- 高齢者の口のなかは乾きやすいため、まず、水分で喉を潤してもらいます。
- スプーンで介助する場合は、要介護者の口が閉じてからスプーンを水平に引きます(あごが上がらないようにすることで誤嚥を防ぎます)。
- 食後は背上げの姿勢をしばらく保つことで、食物の逆流や誤嚥を防ぐことができます。
食事介助の方法について
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