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【中度~重度】姿勢の維持

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介護用ベッドの機能とポイント
(背上げ機能、膝上げ機能)

  • ベッドでの楽な姿勢を保つために背上げ機能と膝上げ機能を活用します。背上げ機能で上半身を起こしただけでは身体がベッドの足もとにずり落ちてきてしまうため、膝上げ機能を使うことでずり落ちを防ぐことができます。
  • 特に身体機能が低下している要介護者の場合は、一度に高く上げるのではなく、膝上げと背上げを交互に少しずつ上げていきます。これによって、要介護者の身体がベッドの足もとにずれず、また、身体にかかる負担(※1)を軽減することができます。

※1 自力で身体の向きや位置を変えられない要介護者は体重の圧力が大きくかかる部分の血行が悪くなり褥瘡じょくそう(床ずれ)や拘縮(筋肉や関節が固まって動きにくくなること)の原因になります。

介助の手順

  1. 楽な姿勢は体型・障がいや本人の好みなどにより異なります。
    病気や障がいの状況によっては医師から指示がある場合もありますので、事前に確認しておきます。
  2. まず膝を少し上げ、次に背中を少し上げ、これを交互に繰り返します。
  3. ベッドの背上げを終えた後に、身体のずれによって胸部や腹部への圧迫感を感じることがあります。
    この場合、要介護者の上半身を少し起こしてベッドの接触面からいったん離すことで楽になります(※2)。
  4. ベッドの角度にあわせて枕の高さを調整します。
    要介護者の背中、腰、足もと、腕などにクッションを置くこともあります。

※2 この介助方法のことを「背ぬき」と表現します。

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