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3.タクティールケア留意点

 タクティールケアの最大の留意点は、相手の密接空間に入ることです。
 普段は身内にしか許していない領域、つまり腕を伸ばせば相手の体に触れることができる範囲(相手の体を中心とした場合、その周囲約60cmの範囲)にケアを施す人が入ります。

 最初に言葉と態度で相手の了解を得てからケアを始めることがとても重要です。ケアが終わったら、終了を告げて、「どうもありがとう」の言葉も忘れずに伝えます。これはお互いの協力でケアが成り立っていることが前提にあるからです。

 タクティールケアは認知症を治すことはできません。ただ、不安を軽減する役には立っています。
 このセラピーの目的は受け手の心を癒やし、QOL(Quality of Life:生活の質・生命の質)を向上させることです。基本理念や具体的な施術法など、現在、日本スウェーデン福祉研究所(JSCI)が中心となり、日本国内での指導者養成に努めています。


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