介護職員から、日々の仕事に追われ利用者とゆっくり関わる時間がとれない、との声が聞かれます。頻繁に、介護職員を呼ぶ利用者との関わり方として、なぜ頻繁に呼ぶのか、その理由と背景を探ること、一日のうち多く呼ぶ時間帯や生活パターンなどを把握し、利用者を理解することが大切です。
また、その日の心身状況を観察、記録の読み込み、利用者との会話の内容から情報を得る必要もあります。身体の痛み、家族と離れて暮す寂しさ、不安感、何もすることがない暇な時間帯など原因が明らかになることがあります。利用者の立場から考えると、介護職員が忙しそうにしていると呼ぶタイミングがつかめず不安が高まり、頻繁に呼ぶ原因になることもあります。
利用者が「いつも見守られている」と安心感をもってもらえるよう、日々の業務の中で「一ケア一声かけ」を心がけることで呼ぶ回数が減っていくこともあります。