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調理方法を工夫して毎日食べる

一般公開日:2018.03.17

 魚は、刺身で食べる、焼く、煮るなどの調理方法はいろいろありますが、栄養を効率良く摂るには、これらの調理方法を組み合わせることです。

 魚の「身」にはタンパク質、脂質が多く、「皮」にはコラーゲン、「血合い」には鉄分やビタミンB1、B2が多く含まれています。

 魚を煮たり焼いたりすると、「身」から一定程度肉汁や脂肪が流れ出ます。一方、刺身で食べればこれらの成分は失われません。肉汁にはアミノ酸や水溶性のビタミン類などが含まれ、脂肪にはEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)など生活習慣病の予防・改善に役立つとされる成分が多く含まれています。

 いろいろな方法で調理したものを食べることで栄養を効率よくとることができるのです。そこで調理方法を工夫して毎日食べることが大切です。

 具体的には、刺身、煮魚、焼魚、ムニエル、揚魚(天ぷら、フライ)を順番に献立に組み込むとよいでしょう。

 魚の種類は、今ごろでしたら刺身なら「かつお、まぐろ、あじ」、煮魚は「イサキ、キンメ鯛、あなご」、焼魚は「鮎、あじ、太刀魚」、照焼きは「かじきまぐろ、イカ」、天ぷらには「イカ」、フライには「かじき、あじ、あなご」などが一般的で、美味しい料理です。

 魚料理の臭いが気になる人は、しょうが、酒、ごま油、酢、レモンなどを調理するときやや多めに使ったり、添えると臭いがマスキングされ低減します。

 魚には健康に役立つ成分が多く含まれています。積極的に毎日の食生活に取り入れたいものです。

【執筆者プロフィール】

榎本 眞理/えのもと まり

東京医科大学病院 栄養管理科部長

魚を美味しく食べよう!

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