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女性は40歳、男性は50歳くらいから検査しよう

一般公開日:2018.03.17

 年をとると誰でも骨量は減少していきます。その骨量の減少に加えて、骨組織の構造が変化し、骨がもろくなり、骨折しやすくなっていきます。若年成人の平均骨量に比べて30%以上骨量が減少した場合には、骨粗鬆症と診断されます。

 骨粗鬆症は女性に多いので女性の病気と思われがちですが、男女ともに生じます。

 女性の骨密度が一番高くなるのは18歳くらいで、50歳前後から低下していきます。特に閉経期を迎えて女性ホルモンの分泌が低下してくると、急激に骨密度が下がってくるので注意が必要です。

 また、男性も60歳を過ぎた頃から骨密度が減る傾向にあります。男性の骨粗鬆症は、糖尿病や高血圧などの生活習慣病との合併が多いという特徴があります。

 そこで女性は40歳くらいから、男性は50歳くらいから、年に1回は骨量を測定して、自分の骨の状態を知っておきましょう。

 骨量測定結果に応じて、食事、運動などの見直し、あるいは骨量減少を予防するための治療を受けることが大事です。

 日常生活でできる骨粗鬆症の予防方法には、「適度な運動」と「バランスの良い食事」があげられます。次回は具体的に見てみましょう。

【執筆者プロフィール】

榎本 眞理/えのもと まり

東京医科大学病院 栄養管理科部長

骨粗鬆症は高齢者特有のもの?

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