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骨は適度な圧力をかけると強くなる

一般公開日:2018.03.17

 日常生活でできる骨粗鬆症の予防方法には、「適度な運動」と「バランスの良い食事」があげられます。

 骨粗鬆症の予防で重要な役割を担うのがカルシウムです。慢性的にカルシウムの摂取量が不足すると、カルシウムを主成分とする骨の組織は密度が下がりスカスカになります。よって必要な量(600mg)のカルシウムを毎日摂取することがとても重要です。

 カルシウムを含む代表的な食品は、牛乳、小魚、チーズなどです。カルシウムを摂る時は吸収を助けるビタミンDや、骨の形成を助けるビタミンKやタンパク質、ミネラルなども摂るようにします。ビタミンDを含む食品には、しいたけ、鮭、ウナギなどがあり、ビタミンKを含む食品はブロッコリー、キャベツ、納豆などがあります。これらの食品を食生活にまとめて食べるのでなく、計画的に組み込んでバランスの良い食事を心がけましょう。

 また、骨は適度な圧力をかけると強くなる性質があります。散歩や階段の上がり下りなど、日常の運動を心がけましょう。その際、できるだけ「屋外で」行なうようにします。カルシウムの吸収を良くするビタミンDは紫外線を浴びることによって体内で生成されます。

 とは言ってもこれから暑い日々が続きますので、散歩は早朝に行なうなど、体調に十分に気をつけて無理なく続けてください。

【執筆者プロフィール】

榎本 眞理/えのもと まり

東京医科大学病院 栄養管理科部長

骨粗鬆症は高齢者特有のもの?

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