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日常生活で塩分を控えることは難しい②

一般公開日:2018.03.17

 塩分の多い食事、食べ過ぎ、偏った食生活は高血圧や高血糖を招き、多くの血液が流れている腎臓に大きなダメージを与えます。腎臓の働きが悪くなると、尿の量が極端に多くなったり少なくなったりします。また、たんぱく尿や血尿、手足のむくみなどが症状として現れます。

 健康な腎臓を保つために、食事の塩分を制限することで血圧が良好に保たれ、腎臓の血管を守ることができます。

 ただし無理な減塩で食欲が低下し、その結果ほかの栄養素が不足しないように配慮しましょう。そのためには料理にひと工夫します。

〇海藻や芋類など、うま味の豊富な食材を選び、そのうま味を引き出す

〇塩やしょうゆでの下味を、酒やニンニク、しょうがなどに代える

〇お酢やレモン、スパイスやハーブなどをつかって味にアクセントを付ける

〇肉や魚の表面をこんがり香ばしく焼く

 また減塩はいきなり全部はじめるのでなく、上に書いてあるようなことをひとつずつ取り入れて舌を慣らしてゆくことが成功の鍵です。

 減塩をしたくない人はいるかもしれませんが、薄味に慣れない人はいません。血圧が高くなくても、減塩を取り入れ健康的な生活をお過ごしください。

【執筆者プロフィール】

榎本 眞理/えのもと まり

東京医科大学病院 栄養管理科部長

食事に「塩分控えめ」はなぜ必要なの?

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