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糖尿病の人の食事のポイント②

一般公開日:2018.03.17

 糖尿病の食事には3点のポイントがあります。

①適正なエネルギー量の食事をとりましょう。
エネルギー量は、性別、年齢、肥満度、日常生活やスポーツによる身体活動量、血糖値、合併症の有無などを配慮して決められています。適正にとっているかの目安は血糖値と体重です。

②朝昼晩の食事を規則正しくとりましょう。
血糖値を安定させるためには、3食の食事の時間と量をできるだけ毎日一定にすることが大切です。一日2食では、一回あたりの食事量が増えることで、食後の血糖上昇が急激になり好ましくありません。また空腹の時間が長くなり栄養素の吸収が増し、体脂肪がつきやすくなったりします。

 時々、お菓子など甘い物が食べられなくなりますかと聞かれますが、少量なら大丈夫(目安は80Kcal)です。糖尿病の食事療法用にカロリーを抑えて美味しく作られたお菓子やアイスクリームが何種類も販売されています。

③栄養のバランスが偏らないようにしましょう。
偏らないためには、一汁三菜にすることがおすすめです。どの料理にも「野菜」か「海藻」か「きのこ」が入っていることがポイントです。重量でいうと1日の目安量は野菜350g+海藻+きのこです。食事形態は1日のうち2回は和食に、1回は中華か洋食にするとバランスがとりやすくなります。麺料理は週1から2回までが目安です。外食をしようと、スーパーでお惣菜やお弁当を購入しようと、上記のことを守りましょう。

 病院やクリニックでは、病気や怪我で治療する方の栄養指導を専門的に行なう国家資格を持つ管理栄養士がいて、一人ひとりの生活習慣、運動量や環境に合った食事指導にあたっています。食事が基本となるので自己判断せず相談してみましょう。

【執筆者プロフィール】

榎本 眞理/えのもと まり

東京医科大学病院 栄養管理科部長

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