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加齢で筋肉が減る!?「サルコペニア」②

一般公開日:2018.03.17

 サルコペニア対策で運動とともに大切なのが「食事で十分な量のタンパク質を摂ること」です。筋肉を増やすためには良質のタンパク質を積極的に摂る必要があります。そのためにタンパクアミノ酸であるBCAAを意識して摂るようにします。

 BCAAとは、バリン、ロイシン、イソロイシンという3つの必須アミノ酸をまとめた呼び名で、体のなかに入り筋肉を作ったり修復したりします。

 BCAAを豊富に含む食材は、マグロ・カツオなど赤身の魚やサンマ、アジ、鶏むね肉、鶏もも肉、レバー、卵、大豆製品、牛乳などがあります。献立の組み込み方はそれぞれの魚を毎日1回、肉は鶏肉を週2~3回、レバーは1~2週に1回、卵・大豆製品、牛乳は毎日摂るようにするとよいでしょう。

 またBCAAを効率良く摂るためには、タンパク質を身体で使うためのアミノ酸に分解するビタミンB群が必要です。ビタミンB群を豊富に含む食材は、ごま、きな粉、豚ヒレ肉、玄米などがありますので一緒に摂るようにしましょう。

 また、ビタミンDによる筋力増加効果も報告されています。ビタミンDは筋力を増強させるためだけでなく、骨を強くするためにも、効果的な栄養素です。ビタミンDはイワシやシラス、きくらげ、舞茸、カツオ節に多く含まれます。

 さらにビタミンDは日光浴により活性化されますので、家に閉じこもらずに、日光を浴びながら1日45分程度のウォーキングを習慣にすると運動不足の解消にもなります。

 いずれにしても、日々の生活のなかで「意識して筋肉を増やす」ことにも挑戦し、自分の体は自分でつくるということをめざしましょう。

【執筆者プロフィール】

榎本 眞理/えのもと まり

東京医科大学病院 栄養管理科部長

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