事例７医療費・介護費が重なって苦しい（1/3）

　長谷川弘さんは急性心筋梗塞で大手術をしました。心臓の一部分が壊死し、無理は禁物です。妻の千代子さんは数年前から糖尿病です。ふたりの医療費がかさみ心配です。

長谷川弘さんの場合

年齢	73歳
要介護度	要介護２
家族	【同居】千代子さん（妻）73歳＜要介護１＞【別居】剛夫さん（長男）44歳、およびその妻

月収（内訳）	合計　約17万円弘さん　約11万円（厚生年金＋国民年金）千代子さん　約６万円（国民年金）
預貯金	2,000万円
資産	自宅（土地・建物）時価2,500万円

※登場人物はすべて仮名です。

　弘さんは妻の千代子さんとふたりで暮らしています。健康には自信があり、まだまだ働きたかったのですが、千代子さんの持病の糖尿病がすすみ、仕事をやめざるを得なくなりました。

　若いころ、妻に苦労をかけた弘さんは、経営していた従業員８人の印刷会社を息子の剛夫さんに譲り、「心配するな。母さんの世話は、父さんがする」と、掃除も洗濯も家のことを一手に引き受けました。

　そんなある日、突然弘さんは胸に刺すような痛みが走り、息をすることもままならず、救急車で運ばれました。急性心筋梗塞でした。

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