事例9 遠距離介護費用が家計を圧迫(2/2)
介護帰省割引制度を利用する

当面は、月1回の帰省と見守りサービスを利用しながら様子を見ようと決めたのはいいのですが、悩みは交通費です。
飛行機で帰省すると、ある航空会社の運賃は、東京-熊本間往復割引で片道3万7,500円かかります。調べてみると介護帰省割引があり、2万6,300円で30%以上の割引になることがわかりました(2019年11月現在、搭乗日によって運賃額は異なります)。それでも1回行けば5万2,600円ですから1年12回で63万1,200円になります。
この航空運賃は、今は家計から出していますが、毎月約5万円の出費は家計を圧迫し、認知症が進めばさらに帰省の回数が増えるかもしれません。
母に頼んで交通費だけでもだしてほしいと思いますが、認知症の「ものとられ現象」がありますので、なかなか言い出せません。
先日、また隣の人が「夜中にお母さんが庭にたたずんでいたよ」と、心配して電話をかけてきました。母の状況はどうなるのか、いつまで続くのか先が見えません。今後の認知症の進み具合で、施設に入るのを嫌がるようなら、恭子さんが家族と離れて熊本に暮らすことも考えなくてはなりません。
兄や姉とも相談しながら注意深く見守っていこうと思います。
親には親の人生があり、子世帯に「呼び寄せる」ことができず、遠距離介護が増えています。遠距離の帰省費用は交通費だけではなくさまざまな出費があります。
しかし、遠距離介護の大切なことは子どもが親の「精神的な支え」になることです。そのために限りあるお金を効果的に使うことを考えましょう。
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