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親が元気なうちに、「明るい家族介護会議」を開催しよう

一般公開日:2018.01.19

兄「母さんは、絶対に介護なんかにならないよ。あんな元気でピンピンしている」

姉「本当ね。あんなにおしゃべりだから、100歳まで生きられると思うよ」

私「父さんが倒れても、母さんがしっかりしているから、安心ね」

 「親には、いつまでも元気に充実した老後生活を過ごしてほしい」と、私たち子どもは誰しも思うものです。でも、その思いがいつしか願望となり、なかには前述の会話のように、「自分の親だけは、介護が必要な状態にならない」と、根拠のない自信?に変わっている人もいます。親が年老いて、いつか介護が必要な状態になっていく「現実」からは、どうしても目を反らしたくなるものです。

 しかし内閣府の『平成29年版高齢社会白書』をみると、介護保険の「要支援・要介護」に認定されている75歳以上の人の割合は32.5%。親世代では、およそ3人にひとりはすでに何らかのサポートを必要としている、というのが「現実」です。

 このように、いつかは介護が始まる可能性があるという「現実」から目を反らさないためにも、ぜひおすすめしたいことがあります。それは、「明るい家族介護会議」です。ポイントは、親が元気なうちに開催すること。高齢による老化や病気の話題は暗い気持ちになりがちですが、元気なうちから、介護の協力体制や介護費用の分担方法など、将来について考える場とすれば笑顔で話しをすることもできます。

 実は、この「明るい家族会議」こそ「仕事と介護の両立」の大事な準備になります。

【執筆者プロフィール】

津坂 直子/つさか なおこ

社会保険労務士、年金アドバイザー、AFP/2級ファイナンシャル・プランニング技能士、上智大学法学部法律学科卒

「介護と仕事を両立するために」
介護なんて、まだまだずっと先の話?

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