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新田社労士監修・両立マニュアル介護離職の現状

介護離職者数は?

 介護等のために離職や転職をした人は2021年時点で10万6千人となっています。また、2012年からの10年間をみると女性は7~8割を占め、介護の多くは女性が担っていることがわかります。

看護・介護を理由に離職・転職した人数

介護や看護を理由に離職や転職をした人数

※横軸の年は各年10月から翌年9月までの期間を表示

出典:総務省「就業構造基本調査」
(平成29年度、令和4年度)

介護等離職後の再就職の状況

 介護等による離職した人のうち、離職後1年間で転職できなかった「無業者数」は、高齢者(65歳以上)を除く無業率をみると、コアな介護世代である50~64歳の世代は、ほかの世代を合わせた無業率よりも高いことがわかります。
 ただし2020年に拡がった新型コロナウィルスによる影響がどのように影響しているかは不明ですが、2021年度ではその差が小さくなっています。

介護等離職後1年経過時点での無業者の推移

介護等離職後1年経過時点での無業者の推移

※横軸の年は各年10月から翌年9月までの期間を表示

出典:総務省「就業構造基本調査」
(令和4年度)

介護が始まって離職した期間は?

 転職者(離職して転職した方、以下同様)と介護専念者(離職して介護に専念した方、以下同様)に、介護開始から会社を辞めるまでの期間を尋ねました。

転職者・介護専念者の5割強が
1年以内に離職

  • 転職者、介護専念者ともに、5割強の人が、親が介護状態になってから1年以内に離職しています。
  • 介護専念者は男女とも12.9%の人が、介護状態になったら「すぐに」離職したと回答しており、転職者より高い割合を示しています。「すぐに」と「6ヵ月以下」を合わせた割合も、男性42.0%、女性46.4%と転職者より明らかに高くなっています。
  • 一方で、転職者、介護離職者とも、5年を超えてから辞めた人も10%程度存在します。
  • 介護開始から離職までの平均年数は、転職者、介護専念者ともに2~3年でした。

介護開始から介護開始当時の勤務先を
辞めるまでの期間

介護開始から介護開始当時の勤務先を辞めるまでの期間

出典:明治安田生活福祉研究所(現 明治安田総合研究所)、ダイヤ高齢社会研究財団
「仕事と介護の両立と介護離職」(2014年)

仕事を辞めずに両立していく自信はありますか?

 現在仕事と介護を両立している人に、このまま両立していく自信があるのか尋ねました。

支援を何も受けていない人の1割は、仕事を辞めることを考えている

  • 家族にも頼らず、介護サービスを利用せず、会社の理解等がない場合は、11.5%の人が「肉体的・精神的に疲れがたまり、このまま両立を続ける自信はない(仕事を辞めることを考えている)」と回答しています。
  • 一人で抱え込まずに、地域包括支援センターなどに相談に行くなどして何らかの支援を受けることが、両立への手助けになります。

仕事継続の自信(支援の有無別)

問 あなたは、このまま仕事と介護を両立させて続けていく自信はありますか?(回答はいくつでも)

仕事継続の自信(支援の有無別)

出典:株式会社インテージリサーチ「介護離職に関するアンケート」(2017年)

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