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事例11 マイホーム借り上げ制度の活用(3/3)

マイホーム借り上げ制度を利用する

 さっそく不動産会社に相談してみると、立地条件もよく家もきれいに使っているので、家賃は30万円くらいで貸せるでしょうと言われました。しかし、当然ながら家賃保証はありませんから、借り主が途切れたり、また不払いなどの心配があります。

 そんなとき、明良さんが、「マイホーム借り上げ制度というのがあるよ」と調べてきました。

 これは、移住・住みかえ支援機構(JTI)による「50歳以上の高齢者の持ち家を、最長で終身にわたって借り上げ、賃料を保証してくれる仕組み」で、国の基金によるバックアップを受け、高齢者世帯の所有する住宅を継続して借り上げてくれます。高齢者の意向にそった住宅への住み替えと新たな生活を支援すると同時に、子育て世帯に借り上げた住宅を転貸し、子育てに適した住宅への住み替えを支援している制度です。

 「賃料は相場よりも低めだけど、賃貸契約が無いときも、移住・住みかえ支援機構が、所定の最低保証賃料を支払ってくれるから安定していると思う」と明良さんは言います。
 「3年ごとに契約の切れ間があるから、そのときに中途解約することもできるので、家に戻らなければならない状況になったときは帰れるし、一部分を貸さない契約が可能だから大型家具を置いていけるよ」

 調べてみると、事前に建物診断を受ける必要があり、場合によっては、耐震補強などの工事が必要となり、工事にかかる費用は実費負担しなければなりません。しかし、池田さん宅は築21年なので該当しませんでした。

 申し込んだ結果、毎月20万円で貸せることがわかりました。この制度を利用し、現在は希望にあった有料老人ホームに入居しています。

ワンポイント

 高齢者が家を貸す場合には、年齢に適した貸し方があります。
 「思い出のある品々や家具は捨てたくない」「できればいつかは自宅に戻りたい」「家賃保証がほしい」など、高齢者の希望を叶える方法を選択することも大切です。

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