1.介護現場の事故・リスク対応 ③事故報告書の作成
事故が発生した場合、担当者は記憶が薄れないうちに、正確な事故報告書を作成しましょう。
例えば、その場の事故状況が医師に伝わるなかで、「頭を打つだけでなく、足も骨折している可能性がある」ことが明らかになったというケースもあります。
事故報告書に記すべき事項について
利用者についての基本事項
利用者の氏名・住所・要介護度・認知症高齢者の日常生活自立度・サービス提供開始日など
(行政に届ける情報には、被保険者番号などの記入も必要になる)
(行政に届ける情報には、被保険者番号などの記入も必要になる)
事故の概要
- ①事故が発生した年月日(おおよその時間含む)・場所
- ②事故の種別(転倒、誤嚥・窒息など)
- ③事故の状況について(前後の状況を含め、できるだけ詳細に)
事故発生時の対応
- ①事故発生時の応急処置などの対応
- ②救急搬送の手配など、どのような機関への連絡を行ない、何を伝えたか
- ③事業所、家族への連絡を行なったかどうか、何を伝えたか
- ④救急搬送までの間などで、利用者の状況はどうであったか
事故後の状況
(医師の診断などが終了した後に記す)
(医師の診断などが終了した後に記す)
- ①治療後の利用者の状況について
(入院期間はどれくらいか、どのような医療が行なわれたか、退院後の見通しなど) - ②発生原因
(本人要因、職員要因、環境要因をチームで分析) - ③再発防止への取組みについて
(事業所内で「振り返り」を行ない、再発防止策などの決定事項、評価時期などを記す) - ④損害賠償等の状況
(原則として、事業所の管理者等が記す)
事故報告書の役割
①再発防止への取組み
事故が発生したということは、事前のアセスメントの取り方など、事業所としてのリスクが顕在化した現れです。その点を事故記録で明らかにすることが、再発防止につながります。
②家族に対する情報公開
事故報告書は家族に対する情報公開(事故発生時の状況・対応、事故の原因と再発防止の取組みなど)の観点からも重要になります。家族に対して、誠実な態度でのぞむことが不可欠で、不信をいだかれると訴訟問題などにつながりかねません。
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