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ひとり暮らしの親のお金の管理

一般公開日:2019.12.22

 親がひとりで暮らしていると、子はあれこれ心配が尽きません。

 ミヨさん(仮名)の母親(79歳)は車で2時間ほどの実家でひとり暮らししています。「仕事があるのでなかなか様子を見に行くことができません」とミヨさん。先日、3ヵ月ぶりに行くと、キッチンに見慣れない栄養ドリンクが段ボール箱のまま積まれていたそうです。ミヨさんが尋ねると、「頼まれて買っちゃった!」と母親。そればかりではありません。ダイニングテーブルの上に20万円近い額の領収書が無造作に置かれていました。突然訪れた業者に「屋根が壊れている。放置すると、危険だ」と言われて工事をしたのだとか。

 本当に必要ならいいのですが、ひとり暮らしの高齢者をターゲットにする悪徳業者は少なくありません。「騙されたらバカらしいから、今後は何か勧められたら、『娘に相談する』って断るように言いました」とミヨさん。

 親のプライドをキズつけるので、「こんな契約をして...」などと親を叱ったり、バカにしたりすることはご法度です。あれっ、と思うことがあれば、ゆっくり話を聞いた上で、今後のこと、そして場合によっては相見積もりを取るなどのサポートを行ないたいものです。被害にあってしまったときは、最寄りの消費生活センターに相談しましょう。

【執筆者プロフィール】

太田 差惠子/おおた さえこ

介護・暮らしジャーナリスト、NPO法人パオッコ理事長。
1994年頃より高齢化社会を見すえながらの取材、執筆を開始。
96年、親世代と離れて暮らす子世代の情報交換の場として「離れて暮らす親のケアを考える会パオッコ」を立ち上げる。
2010年立教大学大学院にて、介護・社会保障・ワークライフバランスなどを体系立てて学ぶ。著書多数。

関連著書紹介
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