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ひとり暮らしの親の室温管理

一般公開日:2019.12.22

 「エアコン嫌い」の親は少なくありません。冷房をつけると、足腰や肩が冷えたり、身体がだるくなる、という声を聞きます。

 ユタカさん(仮名)の母親(85歳)もエアコンは苦手で、かなり暑い日でもつけることはなかったそうです。車で30分ほどのところで、ひとり暮らしをしているのですが、昨夏のある暑い日、電話をかけると、声の様子がおかしかったそうです。心配になり、仕事を早退して実家に駆けつけると、部屋のなかの気温は30度を超え、しかも湿度が高くジメジメ。扇風機は回っていましたが、その横で、母親は力なく横になっていました。

 かかりつけの診療所に電話をすると、「エアコンをつけて水分をたっぷり摂らせるように」と医師。そのとおりにすると、母親はほどなく元気を取り戻しました。熱中症になりかけていたようです。

 高齢の親には、熱中症の怖さを知らせるとともに、温度と湿度がデシタル表示される置時計をプレゼントするのは一案です。熱中症の危険を表示やアラームで知らせる商品もあります。親に電話をかけた時には、表示されている温度と湿度を聞き、必要に応じてエアコンをつけるように指示しましょう。視覚的に確認できると、親本人も少しは気にかけることが習慣化するでしょう。

【執筆者プロフィール】

太田 差惠子/おおた さえこ

介護・暮らしジャーナリスト、NPO法人パオッコ理事長。
1994年頃より高齢化社会を見すえながらの取材、執筆を開始。
96年、親世代と離れて暮らす子世代の情報交換の場として「離れて暮らす親のケアを考える会パオッコ」を立ち上げる。
2010年立教大学大学院にて、介護・社会保障・ワークライフバランスなどを体系立てて学ぶ。著書多数。

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