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付き合い方の留意点

一般公開日:2022.3.20

Q.「介護生活の質はケアマネとの付き合い方次第といっても過言ではない」と聞きました。付き合い方を教えてください。

A.付き合い方といっても特別な事はありません。お互いの信頼関係を築くということですが、以下に留意点を3つにまとめてみました。

1.要介護者の情報を適切に
共有する

 インテーク(初回面接)の時には、要介護者の情報を詳細に伝え、ケアマネに共有してもらいましょう。

 情報とは、生活履歴、身体状況、家族構成、経済状況、趣味、好物まで多岐にわたります。要介護者の生活を丸ごと知ってもらうことが、いい支援に結び付けられます。経済状況は言い難いこともあろうかと思いますが、「介護保険の限度額で収めたい」、「家族でできることはするので限度額いっぱい使われては困る」など遠慮せずに伝えましょう。

 ケアマネには守秘義務があるため知り得た情報は他言しませんのでご安心ください。

2.忌憚なく相談する

 定期の訪問だけが相談できる機会ではありません。相談したいことがあれば随時、連絡をしましょう。定期訪問の際には、相談したいことはできるだけ前もって内容を電話で伝えるようにします。前もって知らせておけば、ケアマネもそれにまつわる情報を調べるなど準備ができます。

 また、利用者側は、わからないことや不明な点は納得できるまで聞くようにします。そのためにも、介護保険について最低限の知識を持つようにしましょう。しかし、最近はネットで何でも調べられる時代ですが、その情報が確かなものか、ご自分の家族に適応できるかは別問題です。知識があっても先走らずに、そこはプロに任せてください。

3.節度をもって付き合う

  • 連絡時間に配慮する
    たとえ特定事業所加算を受けている事業所で24時間対応可といっても、やはり緊急事態以外は深夜に電話するのは考えもの。ケアマネとの良好な関係を考えたら深夜の電話は避けたほうが賢明でしょう。
  • 感謝を伝える
    あたり前のことですがケアマネも人間です。感謝されて嬉しくない人はいません。
  • ケアマネのプライバシーに踏み込まない
    ある程度、親しくなると、相手のプライバシーも聞きたくなるのが人情ですが、そこは節度をもって接しましょう。

 以上簡単にまとめましたが、お互いに介護チームとして支え合い、要介護者のために力を合わせようと思えば、良い付き合い方ができるのではないでしょうか。

【執筆者プロフィール】

石井 百合子/いしい ゆりこ

産経新聞TVウイークリー編集部を経てフリーライター。
現在は認知症共同生活介護・グループホームにて介護支援専門員。

ケアマネとの付き合い方Q&A

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