「眼の健康」を保つための生活習慣
視力が低下すると、日常生活にも支障をきたすだけでなく、趣味や娯楽を楽しめなくなることがあります。そのため、眼の健康を保つことは、高齢者のQOLを向上させるために欠かせません。眼の健康を保つためには、日々の生活のなかで以下のことに気を付けることが大切です。
眼の健康によい食材を積極的に
摂取する
眼の健康を保つためには栄養バランスが重要です。特に、加齢黄斑変性の発症予防のために良いとされている栄養素として、抗酸化ビタミン(ビタミンA・C・E)やルテイン、亜鉛、オメガ3多価不飽和脂肪酸などがあります。
緑黄色野菜には抗酸化ビタミンやルテインが、貝類や根菜類には亜鉛が、青魚にはオメガ3多価不飽和脂肪酸が多く含まれていますので日々の食事に取り入れるようにしましょう。また、これらの栄養素をサプリメントで摂取するのもいいでしょう。
禁煙
喫煙は加齢黄斑変性や緑内障の危険因子として知られており、禁煙することで発症率が減少するとの報告があります。
適度な運動をする
身体全体の健康状態は眼の健康にも大きな影響を与えます。適度な運動は、全身の健康を保つだけでなく、血行を促進して眼の健康を保つのに役立ちます。特にウォーキングなどの有酸素運動がおすすめです。
適度な休息
長時間の読書やテレビ視聴の後には、休息時間を設けることが勧められています。1時間に10分から15分の休息を挟むと良いと言われております。
高齢者の眼の健康を保つためには、一人ひとりのライフスタイルや状況にあわせて、適切な対策を講じることが大切です。自覚症状がないことも多いので、早期発見・早期治療のため定期的に眼科を受診するようにしましょう。
【監修者プロフィール】
玉城 麻夏/たまき あさか
新潟大学医学部卒。順天堂大学浦安病院眼科医を経て、現在玉城眼科に勤務。
日本眼科学会認定眼科専門医。