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第二の心臓「ふくらはぎ」が体調不良を解決する

一般公開日:2025.9.21

 皆さんのなかに、

  • 最近、夜間に目が覚めることが多い
  • 寝入るのに時間がかかる
  • 疲れやすくなった
  • 血圧が高い
  • 夜間の頻尿
  • やる気が出ない(活力がない)

というお悩みはありませんか?

 筆者は現役の理学療法士としてリハビリテーションを行なっていますが、頻繁に中高年の患者様にこれらのことについて相談を受けます。実は、これらのお悩みを解消する方法として「ふくらはぎ」が関係していることをご存じでしょうか?

 末長く健康を維持するためには、

  1. 睡眠
  2. 食事(排泄)
  3. 運動

の3つの基本的な生活行為(生活習慣)を整えていくことが大原則です。しかし、加齢や疾病により、これらの健康的なバランスを維持することが難しくなり、上述のような症状が出現することがあります。その対策として、ふくらはぎのケアを行なうことも効果的です。

 ふくらはぎは"第二の心臓"と呼ばれ、踵から膝の付け根までの下腿にある筋肉です。加齢や運動不足により、ふくらはぎの生理的な機能が低下すると以下のような症状が出現します。

  • 夜間のこむら返りによる中途覚醒
  • むくみ
  • 冷え性
  • 疲れやすさ
  • 便秘
  • 高血圧
  • 夜間頻尿
  • 自律神経の乱れ

 これらの症状は中高年の多くの方が悩んでおられる身体の不調と一致します。

 そもそも、人体にある筋肉(骨格筋)は400個以上存在するといわれ、筋肉は主に体を動かし、運動するために存在します。しかし、ふくらはぎにはそれ以外にも驚きの隠れた重要な機能があります。その機能を最大限発揮できるようにケアしてあげることで、中高年によくある体の不調の多くが改善する可能性があります。

 次回以降は、ふくらはぎのあまり知られていない生理的機能や、それらを整える運動やストレッチの方法についてお伝えしていきます。

【執筆者プロフィール】

西野 英行/にしの ひでゆき

理学療法士。福祉用具専門相談員として介護業界で3年間勤務した後、理学療法士の資格を取得。
現在は訪問リハビリテーションに勤務。リハビリのブログ「未来のPT」を運営している。
著書『100歳まで元気でいるための歩き方&杖の使い方』がある。

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