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軽費老人ホーム(ケアハウス)

 身体機能の低下などで自立した生活を営むことに不安があり、家族の援助を得ることが難しい60歳以上の人を対象にした老人福祉施設です。利用料は所得に応じて設定されるため、低所得者が比較的少ない自己負担で入居できる点が大きな特徴です。

基本DATA

▼表は左右にスクロールできます。

種類 入居対象 費用の目安
ケアハウス
  • 身体機能の低下等により自立した日常生活を営むことについて不安があり、家族による援助を受けることが困難な人。
  • 60歳以上の人。

    ※入所者が60歳以上であれば、その方と同居する配偶者、三親等内の親族、その他特別な事情により入所者とともに居住することが必要と認められる方は、60歳以上でなくても入所できます。

月額6万円~17万円

※ケアハウスでは、入居一時金が必要な場合もあります。

※ケアハウスの介護型では、介護費が加わります。

都市型軽費
老人ホーム
  • 都市部(首都圏、近畿圏、中部圏にある一定の区域)にのみ設置が認められています。
  • 入居対象者はケアハウスと同じですが、設備基準や職員配置基準を緩和し、都市部以外の地域のケアハウスと同等程度の低廉な利用料で提供します。
A型・B型についてはケアハウスに統一される予定で、経過措置として残っています。
A型 高齢等のため独立して生活するには不安な人。 月額6万円~17万円

※食事の提供がある

B型 身体機能等の低下等がある人(自炊ができない程度の身体機能等の低下等がある人を除く)、または高齢等のため独立して生活するには不安が認められる人。 月額4万円前後

※食事は原則自炊

※入居の要件は地域によって違いますので、自治体もしくは各ホームへの確認が必要です。

高齢者向け入居施設を選ぶ際の
ポイント

 A型、B型はケアハウスに統一される予定のため、以下では、ケアハウスを選ぶ際のポイントを紹介します。

ケアハウスとは

 自立支援型(従来型)と介護型ケアハウスがあります。
 従来型は、60歳以上で自炊ができない程度の身体機能の低下がある人や、独立して暮らすには不安がある人を対象として、自立した生活が確保できるようにする入所施設です。
 介護型ケアハウスは、要介護者が多く入所してきたために、24時間の介護を可能とした介護型に切り替えることで、「特定施設入居者生活介護」の指定を受けている入所施設です。
 また、設立当初からの介護型ケアハウスもあります。

要介護になった場合の対応方針

 入居者の自立を支援することを目的とした自立支援型(従来型)の施設なのか、要介護度が重度になっても介護を提供してくれる「特定施設入居者生活介護」の指定を受けている介護型の施設なのかを先ず、確認しましょう。前者の場合、要介護度が重度になった場合は、対応してもらえず、退去を考えなければならないこともあるため注意が必要です。

施設の運営方針&スタッフの応対

 自立支援型の施設にも、施設長や生活相談員などの常駐スタッフがおり、自立生活能力に不安を抱える入居者の生活をサポートしてくれます。
 また、介護型の施設の場合は、介護付有料老人ホームと同じように、介護職員も常駐しています。
 入居に際しては、入居後お世話になるこれらのスタッフと面談したり、スタッフの応対を観察し、安心して住める施設かどうかを確認しましょう。

介護体制

 「特定施設入居者生活介護」の指定を受けている介護型の施設では、要介護者3人に対して介護・看護職員1人を配置することが最低基準として法律で定められています。
 ただし、実際には、この最低基準通りの体制では、充実したサービスの提供が難しい場合もあるので、より手厚い職員介護体制を敷いているケアハウスもあります。
 また、経験豊かな介護スタッフが多い施設のほうが安心です。

立地

 ケアハウスの入居に際しては、認可している自治体の住民が優先されます。そのため、暮らし馴れた地域の施設に入居するケースが多いですが、それでも、交通の便、近くに商業施設があるか、公園や自然環境に恵まれているかなど、各人が重視する立地条件を確認しておいたほうがよいでしょう。
 また、家族が訪れやすい立地にあるかどうかという点も重要な選択のポイントになります。

居室・共用スペースの設備と配置

 ケアハウスを含む軽費老人ホームの居室はすべて個室です。
 ただし、居室の広さには施設ごとに差があるため、収納スペースも含め希望に合った広さが確保されているかどうかを確認する必要があります。
 また、居室や共用スペースがバリアフリー仕様になっているか、居室や入口の幅が車いすでの利用にも不便がないよう充分に確保されているかなどもチェックしましょう。その他、緊急呼び出しボタン(ナースコール)の設置場所、テーブルやイスなどの備品は付属しているかも確認したい点です。

食事サービス

 ケアハウスの場合、食事はすべて施設側が提供してくれます。施設で暮らす高齢者にとって食事は大きな楽しみ。そのため、複数のメニューのなかからお好みの献立が選べる選択食が提供されているか、栄養面だけではなく、季節に配慮した献立や盛りつけなどで、楽しく食事ができるよう工夫されているかなどもチェックしましょう。

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