介護医療院
長期的な医療と介護の両方を必要とする高齢者を対象に、「日常的な医学管理」や「看取りやターミナルケア」等の医療機能と、「生活施設」としての機能を提供できる施設です。
基本DATA
特徴
- 日常生活上の医療と介護が一体的に提供されます。長期療養が必要な要介護高齢者が生活拠点として入居できるだけでなく、看取りやターミナルケアも含めた医療的ケアが提供されます。
- 医療と介護が一体的に提供されるだけでなく「地域に貢献し地域に開かれた交流施設」として、介護が必要な高齢者の生活を医療と介護で支える施設としての役割が期待されています。
入居対象
要介護1以上の介護認定を受けた人のみが利用でき、慢性疾患や病状が安定しているが、長期にわたり医療的ケアや管理が必要な人。
費用の目安
月額費用 10万円~(食費込み)
※所得により負担額が減額される制度(補足給付)があります。
高齢者向け入居施設を選ぶ際の
ポイント
制度上は要介護1以上の介護認定を受けた人のみ入所できることになっていますが、重度の介護や医療的ケアが必要な人が対象であるため、入所者の要介護度の平均は4.2(※)です。施設数も少ないため、家族が探すというより病院の相談窓口(医療相談室など)から紹介されるケースが一般的です。
※日本介護医療院協会「2024年度調査」
医療サービス
介護医療院には、「日常生活を送るうえでの医療的ケア・療養」と「看取り・ターミナルケア」といった役割に応じた2種類の施設があります。
- 日常的な医学管理
- 喀痰吸引・経管栄養・点滴・在宅酸素・インスリン注射・
褥瘡 ケア・薬の処方などの投薬や処置だけでなく、必要に応じて検査も受けられます。一般的な介護施設では対応できない専門的な医療的ケアを提供しています。 - 看取りやターミナルケア
- 医療的な観点から行ない、終の棲家として安心して過ごせる環境を整えています。
介護サービス
食事、排泄、入浴介助といった日常生活における介助だけでなく、機能訓練やレクリエーションを提供する点で介護が必要な高齢者の生活を豊かにすることも目的としています。
設備
療養室の定員は4人以下で、家具やパーティション等の間仕切りを設置してプライバシーに配慮した長期療養にふさわしい環境に整えています。
療養室、診察室、処置室のほかに、食堂、談話室、浴室、洗面所、トイレ、機能訓練室、レクリエーション・ルームといった生活施設としての機能を併せ持っています。
参照:厚生労働省
「介護医療院とは?」