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人生の最期に向けた
ロードマップ編

ライフステージ 【事前準備期】
自分で決める、思いを伝える

●エンディングノートの特徴
  • エンディングノートとは、将来、自分に万一のことがあったときに備えて、家族やまわりの人に伝えたいことをあらかじめ記入するノートのことです。
  • 少子化と核家族化などさまざまな事情により、家族間のつながりが薄れてきた現代において、「万一のときにどうしてほしいか」ということが伝わりにくくなってきました。このことが、エンディングノートが注目を集めている理由の一つだと考えられています。
  • エンディングノートには、亡くなった後のことに限らず、医療や介護、葬儀、遺産相続、お墓など高齢期において気になるテーマがすべてといっていいほど、盛り込まれています。
  • 一見、項目が多くて記入が大変そうですが、通常は簡単な質問に順番に答えていくだけで、1冊のノートが完成するようになっているので気軽に取り組めます。「終活に興味はあるけど、どこから始めればよいのかわからない」という方にも向いていると言えるでしょう。
  • 将来直面するであろう問題について、自分ひとりで抱え込まずに、まわりの人の協力を仰ぐことにつながるのもエンディングノートの特徴です。
エンディングノートの一例
出典:明治安田生命「もしものときも安心 私のエンディングノート」(2013年3月)

■「何をどう書くか」考える際のポイント

 エンディングノートにはたくさんの項目があるので、最初からすべて書こうと思うと挫折しがちです。気がかりなところや、書きやすいところから始めるといいでしょう。
 また、書くときには、漠然と「誰かにやってもらおう」と考えるのではなく、特定の誰かを想定しながら書くことをお勧めします。そうすることで、より具体的な内容になり、実現の可能性が高まるからです。エンディングノートに書かれたことは、誰かがやらなければ実現しません。書くときは相手のことを考えて、自分の希望ばかり押し付けないように気を付けることも大切です。

 下の表はエンデングノートの一般的な項目です。

エンディングノートに書ける事柄の例

■内容によって2冊に分ける―情報も考えたい

 エンディングノートは、何か「万一のこと」が起きたとき、家族などが速やかに取り出して使えるようにする必要があります。例えば医療・介護に関する項目は、治療を受ける前に医療機関に内容を提示すべきものです。もし、「末期状態になったときには延命措置を拒否する」と書いてあったとしても、既に延命措置が始まっている場合は、中止するのは難しいでしょう。

 その一方で、お金に関することなど、普段はあまり人に見られないように慎重に保管すべき情報もあります。そのため、できればエンディングノートは「お金に関するもの」(財産管理・遺産相続)と「それ以外のもの」(医療・介護など)の2冊に分けて、前者は鍵のかかった引き出しに入れ、後者は玄関先などのすぐに取り出すことのできる場所に別々に保管するのが望ましいといえます。その際、防犯上、他人に知られて困る秘密の情報(キャッシュカードの暗証番号等)は、普段から家族に口頭で伝えるなど、ノートにはなるべく書かないようにしましょう。

 また、遺産相続など重要な内容については、書き変えられないようにボールペンなど消えにくいものを使い、書き変えるときは二重線で消して記述内容を残すことをお勧めします。加えて記入あるいは訂正を入れるときは、それがいつの時点の意思表示であるかわかるように、各ページに日付を入れるのが望ましいといえるでしょう。

■エンディングノートと遺言書の違い

 最後に、エンディングノートと遺言書の違いをまとめますので、内容をご確認ください。

(1)

エンディングノートは、遺言書とは異なり法的な効力(まわりの人への強制力)がありません。

(2)

遺言書は、死後のことについて。エンディングノートには、生前のことも書けます。

(3)

本人が亡くなった後、自筆証書遺言を勝手に開封すると過料に処せられます。しかし、エンディングノートにはそのような制限がありません。

エンディングノートと遺言書の「違い」

 以上のように、エンディングノートと遺言書にはそれぞれ違いがあります。どちらもメリット・デメリットがあり、補完しあう関係にあると考えられます。どちらか1つだけ作れば安心というわけではありません。遺産相続など確実に実行してほしいことは遺言書に、葬儀の内容など、こまごまとしたことはエンディングノートに書く、というように使いわけることが大切です。

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