過去3年間に介護経験がある人が介護に要した費用として、一時的な費用と月々の費用は下記のようになっています。
介護費用を考える
登場人物

介護費用が
気になる夫婦

金融
コンサルタント

私の周囲に親の介護中という人が増えてきました。私自身いつまで生きるか分からないので費用が心配です。
介護状態になったら、いくらくらいかかるのでしょうか。

介護費用は介護状態や期間、利用するサービスや施設などによって大きく異なりますので一概には言えません。ご本人とご家族の価値観や生活スタイルによっても変わってきます。
いくらかかるかではなく、いくらまでかけられるか、という考え方もあります。


100人いれば100とおりという事ですね。

長寿になり、人生100年時代と言われています。お金は急には準備できないこともありますから、事前にしっかり考えておきましょう。
実際に介護が必要になった場合は、介護保険制度や、自治体が独自に行なうサービスや民間サービス等さまざまな介護サービスがあります。また費用を抑えるための制度もあります。


早めの情報収集と準備が大切ですね。
介護の期間や費用の平均を、
確認してみましょう。
在宅介護費用いくらかかる?
介護にかかる費用は介護期間や介護度によっても変わります。介護施設等に入居する場合はどういう介護施設かによっても、費用に大きな違いがあります。
ここでは実際にいくらかかっているかのデータから介護費用をみてみましょう。
介護を行なった期間
介護を行なった期間
平均61.1ヵ月
介護を行なった期間は平均61.1ヵ月(5年1ヵ月)。
4年を超えて介護した人も約5割となっています。
介護期間


※介護中の場合は、これまでの介護期間による回答
出典:生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」/2021(令和3)年度
平均介護費用
一時的な費用
平均74万円
(住宅改造費・
介護用ベッド購入等)
月々の費用
平均8.3万円
(公的介護保険サービスの
自己負担費用を含む)
出典:生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」/2021(令和3)年度
介護費用の目安
平均介護期間と平均月額介護費用を単純に計算し一時的な費用を合計すると、介護費用の平均総額は約581万円になります。
一つの目安になるのではないでしょうか。
平均介護期間
61.1ヵ月
×
平均月額介護費用
8.3万円
+
一時的な費用
74万円
=
介護費用平均総額
約581万円
場所別:月々の介護費用は?
なお、介護を行なった場所別に介護費用(月額)をみると下記のようになります。
在宅 4万8,000円
施設 12万2,000円(家賃含む)
出典:生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」/2021(令和3)年度
要介護度別:月々の介護費用は?
介護の状態(要介護度)によってもかかる費用は変わってきます。
要介護度別介護費用(月額)

※要支援1~要介護5については、公的介護保険の利用経験がある人の平均額です。
※支払った費用がない人を0円として平均を算出しています。
出典:生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」/2021(令和3)年度
また、オムツ代など介護サービス以外にかかる費用もあります。