例えばこんな希望を伝えましょう。
- 家族や友人のそばにいること
- 身の周りのことが自分でできること
- できる限りの医療が受けられること
- 家族の負担にならないこと
- 痛みや苦しみがないこと
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MY介護の広場トップ > 一般のみなさま > 介護の知恵袋 > 幸せな最期を迎えるための終活案内版 > 【3.療養期・看取り期】人生会議(ACP)を始める
登場人物
今後のことを
考えている夫婦
医療
コンサルタント
人生会議(ACP:アドバンス・ケア・プランニング)とは何ですか。
もしものときに、自分が望む医療やケアを受けるために、大切にしていることや、どこでどのようなケアを受けたいか前もって考え、本人と医師やケアマネジャー、家族、友人など信頼する周囲の人たちが繰り返し話し合い、共有する取り組みのことを言います。
人生会議では何を話せばいいのですか?
人生会議に決まった議題はありません。会議の目的は、かけがえのない人生を豊かにすることです。
ですからあなたが「大切にしていること」や「してほしくないこと」から、話してはいかがでしょう。
わざわざ、会議を開く必要があるのですか?
誰もが、突然、命にかかわる病気やケガをして、医療やケアについて自分で意思表示できなくなる可能性があります。
そのような場合には、家族などあなたの信頼できる人が医療・ケアチームと話し合いをすることになります。あなたの信頼できる人も、突然そのような場に立たされると悩んでしまうでしょう。
人生会議を行なっていれば、あなたの信頼できる人は、あなたの価値観や気持ちをよく知っているので、迷わず話し合いに参加できますよ。
「人生会議」の進め方について、
確認してみましょう。
厚生労働省
「人生会議」普及・啓発リーフレットより作成
例えばこんな希望を伝えましょう。
病状などによりあなたの考えや気持ちを伝えられなくなったときに、あなたの代わりに医療・ケアチームと話し合ってくれる人は、どなたでしょうか?
あなたが自分の意見を言えない状態になったとき、「あなたなら、きっとこう考えるだろう」と、あなたの価値観や考え方を大切にして、それに沿った話し合いをしてくれるのは誰かなどを慎重に考えてみましょう。
あなたの信頼する人を交え、医療・ケアチームと話し合い、あなたの価値観を今後の医療・ケアに反映させることが大きな目的です。話し合ったらその結果を共有しましょう。
「住み慣れた家や施設で、最期まで穏やかに過ごしたい」そう考えていても、実際には、病院で亡くなられる方が少なくありません。
その原因の一つとして、延命治療に関するルールが整備されておらず、医師は延命治療をしないと責任を問われる可能性があるため、延命治療を実施し、病院で亡くなるという状況がありました。
そうした現状を変えていこうと、国のガイドラインにおいて、医療・ケアチームと十分な話し合いを行ない、本人による意思決定を基本としたうえで延命治療の差し控えや中止が可能になりました。このガイドラインは2018年に、病院における延命治療への対応だけではなく、在宅医療・介護の現場で活用できるよう見直しが行なわれました。
新しいガイドラインの最大の特徴は、ご本人が意思を決めるまでのプロセスを重視した、「アドバンス・ケア・プランニング」という手法を新たに取り入れたことです。
そして、大切なことは何度でも、話し合いを重ねる・繰り返すことです。身体や気持ちの状態、そして時間の経過とともに、ご本人の気持ちが揺れ動きます。
人生会議をまとめると下記のようになります。
厚生労働省「人生会議してみませんか」より作成
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