4.介護記録 ③文章の基本構成(5W1H)
文章を書くことに強いアレルギーがある場合、一朝一夕で改善できるものではありません。
まずは、文章の骨格である5W1H(「いつ」「誰が」「どこで」「何を」「なぜ」「どのように」したか)を意識して書いてみましょう。
文章の基本構成
(5W1H)を押さえる
いつ(When)
日付や時間だけでなく、「食事の後」など出来事の前後がわかる記述を
誰が(Who)
「職員がした」のか「利用者が自らした」のか、第三者が見てもわかるように
どこで(Where)
「リビング」という広い範囲だけでなく、「リビングのソファ」「テレビの前」という具合に、より具体的な場所を示す
何を(What)
本人の具体的な言葉などがあれば、できるだけ忠実に記す
なぜ(Why)
憶測になりやすい点については、「考えられること→」という前フリを付ける
どのように(How)
例えば転倒した様子を記す場合でも、「ひざから崩れるように」と「物につまずいて」では、状況は大きく異なってくる
- 上のような用紙を準備して、メモから抜粋しておおまかに記す
- 最初から足りない部分を無理に埋めようと思わない(話を作ってしまう危険が生じる)
- 足りない部分について、「次からきちんと観察しよう」という意識が生まれればOK
「どのように(How)」の項目を
意識して記録
- 記録のなかで特に意識したいのは「どのように(How)」の項目です。日常の同じ生活行為でも、日々のちょっとした変化はあるわけで、その情報には「How」が詰まっています。
- 「どのように(How)」を意識できると、利用者の状態が改善されているなどの変化に気付きやすくなります。自分のケアの効果に気付くことで、記録などの文章作成のモチベーションも上がっていきます。
介護記録の研修方法
①利用者の様子をあらかじめ録画しておき、それを見ながら上のシートに沿って5W1Hで表現する訓練を行ないます(繰り返し行なうことが望ましい)。
②複数の職員で実施する場合は、上記①の作成後に一人ひとりの記述を見比べてみて、「人によって表現が変わってしまう」部分がどこにあるか(例えば、「なぜ」の部分などは人の主観が入りやすい)について話し合い、お互いの注意を促します。