1.身体的虐待
無理やり引っぱる、など
【身体的虐待ケースA】
高齢者の安全のためと思っていても...





【身体的虐待ケースB】
高齢者のペースを理解していないと...





高齢者のためだと思っていても...
一見虐待とは思えないようなことが、意外と虐待につながっていることがあります。マンガは高齢者を心配して、車いすから落ちないように拘束ベルトを締めていますが、高齢者にとっては苦痛なだけ。これは身体的虐待にあたります。
高齢者の意思を尊重せずに、介護者の意見を強要している場合は虐待にあたり、急がせようと無理やり引っぱったり、しつけだと思って叩いたり、薬などを無理やり飲ませたりすることなども身体的虐待です。
自分がよかれと思ってしていることが虐待になっていないかをもう一度見直しましょう。
チェックリスト
心あたりがありませんか?
身体に小さなキズが頻繁にみられる
太腿の内側や上腕部の内側、背中等にキズやみみずばれがみられる
回復状態が様々な段階のキズ、あざ等がある
頭、顔、頭皮等にキズがある
臀部や手のひら、背中等に火傷や火傷跡がある
急におびえたり、恐ろしがったりする
「怖いから家にいたくない」等の訴えがある
キズやあざの説明のつじつまが合わない
主治医や保健、福祉の担当者に話すことや援助を受けることに躊躇する
主治医や保健、福祉の担当者に話す内容が変化し、つじつまがあわない
出典:東京都福祉保健局高齢社会対策部在宅支援課「東京都高齢者虐待対応マニュアル」(平成18年3月発行)
要注意
いずれも身体的虐待のサインの
可能性があります。
身体的虐待(拘束する、叩く、無理やり引っぱる、など)
出典:「無意識のうちに虐待になっていませんか?」©社会保険出版社(無断転載を禁ず)