2.心理的虐待
【心理的虐待ケースA】
不意のひと言が高齢者を傷つけてしまうことも...





【心理的虐待ケースB】
聞こえないと思っていても...





言葉は、思わぬ所で人の心を傷つけます
直接的な言葉や暴言で精神的に追いつめてしまう心理的虐待もありますが、悪気がなくふとしたところでもらしたひと言が、相手の心に大きな傷を負わせることがあります。上のマンガはそんな一例です。
また、まさか聞こえていないと思っていった言葉が聞こえていることも。臭い、汚い、役立たず、ボケ老人等、深い意図はなくてもそんな言葉が出る気持ちがどこかにあるだけで、その気持ちがふとしたことから伝わってしまうものなのです。直接であれ、間接であれ、"言葉の暴力"は、ときには身体的虐待より深いダメージになるということを知っておいてください。
チェックリスト
心あたりがありませんか?
かきむしり、噛み付き、ゆすり等がみられる
不規則な睡眠(悪夢、眠ることへの恐怖、過度の睡眠等)を訴える
身体を萎縮させる
おびえる、わめく、泣く、叫ぶなどの症状がみられる
食欲の変化が激しく、摂食障害(過食、拒食)がみられる
自傷行為がみられる
無力感、あきらめ、投げやりな様子になる
体重が不自然に増えたり、減ったりする
出典:東京都福祉保健局高齢社会対策部在宅支援課「東京都高齢者虐待対応マニュアル」(平成18年3月発行)
要注意
いずれも心理的虐待のサインの
可能性があります。
心理的虐待(怒鳴る、ののしる、侮辱する)
出典:「無意識のうちに虐待になっていませんか?」©社会保険出版社(無断転載を禁ず)