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4.「家庭内事故」③誤嚥ごえん窒息を防ごう

監修:東京都健康長寿医療センター研究所
 健康長寿新ガイドライン策定委員会

 加齢に伴い口や喉の筋力が衰え、食べ物をかむ力や飲み込む力が低下。食べ物を喉に詰まらせる窒息のもとに。さらに怖いのが口のなかの細菌が肺へ入り込む誤嚥ごえん性肺炎です。重症化を招く前に食事中の事故を防ぎましょう!

起こりがちな食事中のむせが、誤嚥のはじまり
誤嚥

 加齢に伴い、誰でも食べ物が喉に詰まったりむせたりしやすくなりますが、それが食事の度に気になるようになったら要注意です。


防ぎたい、一口の詰め込み過ぎ
ごはん茶碗

 口へ入れ、飲み込んでいるときは話し掛けないように。詰め込み食べや、丸飲みは厳禁!食材を小さめに切ると、詰まりにくくなります。

お餅だけじゃない!
飲み込みにくい食品にご注意を

パラパラ

刻んだ野菜、チャーハン、そぼろ、ほぐした魚など

誤嚥ごえんを防ぐひと工夫

とろみをつける

サラサラ

水、お茶、ジュース、汁物など

誤嚥ごえんを防ぐひと工夫

とろみをつける

水分が少ない

トースト、ふかし芋、カステラ、蒸しパンなど

誤嚥ごえんを防ぐひと工夫

水分に浸す

かみ切れない

お餅、漬物類、繊維の多い野菜、きのこ、こんにゃく、イカ、タコ、ウインナー、ベーコンなど

誤嚥ごえんを防ぐひと工夫

小さく刻む

ばらける

豆腐、かまぼこ、生揚げ、油揚げ、せんべい、クッキーなど

誤嚥ごえんを防ぐひと工夫

とろみをつける、水分に浸す

むせやすい

酢の物、かんきつ類など

誤嚥ごえんを防ぐひと工夫

だし、シロップなどで
酸味を薄める

張り付く

海苔、葉物野菜、ウエハースなど

誤嚥ごえんを防ぐひと工夫

あえものにする、水分に浸す

水分のなかに固形物のある食品

具入りみそ汁、めん類など

誤嚥ごえんを防ぐひと工夫

とろみをつける


背筋を伸ばして、集中して食べよう
食事中

 テレビを見ながらなどの「ながら食べ」はやめて、食事に集中を。背中を丸めて食べていると、喉が狭くなり危険です。


ごちそうさま。食後の歯磨き、歯科検診を忘れずに
歯科用具

 口のなかを清潔に保つことで、誤嚥ごえん性肺炎を引き起こす細菌の繁殖が抑えられます。また、年に1度は歯科検診で口の健康状態を調べましょう。

食事中の姿勢のポイント

【椅子に座って食事をするとき】

椅子に座って食事する
  • ポイント①

    背もたれのある椅子に深く腰掛ける。

  • ポイント②

    体とテーブルの間は握り拳一つ分あける。

  • ポイント③

    椅子の高さは、膝が90度に曲がる程度。

  • ポイント④

    あごを軽く引き、やや前かがみ。握り拳一つ分(4横指)入る程度。

  • ポイント⑤

    テーブルの高さは腕を載せて肘が90度に曲がる程度。

  • ポイント⑥

    足は床につける。


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