2.①住まいを安全にしよう
監修:片田敏孝(日本災害情報学会 会長)
地震による負傷原因の多くは、家具類の転倒や落下によるものです。
生活に欠かせない家電などが避難の妨げにならないように、見直しを!

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- 本棚
- 転倒防止器具をつけ、重いものは下、軽いものは上に入れて重心を下げる。座る場所に倒れてこない位置へ置く。
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- パソコン
- デスクトップ型の場合は、なるべく低い位置に置き、ベルトや耐震マットで固定する。
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- たんす
- 転倒防止器具は家具天板に対して奥側に設置し、たんすがベッドや布団に倒れてこない位置へつける。
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- 照明器具
- 吊り下げ式はワイヤーなどで固定する。
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- 窓ガラス
- ガラス飛散防止フィルムを貼る。
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- テレビ
- ストラップや耐震マットなどで壁や台に固定する。
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- 炊飯器、電子レンジ
- 耐震マットやストラップなどで固定し、なるべく低位置へ置く。
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- 食器棚
- 転倒防止器具をつけ扉開放防止器具を付ける。ガラス飛散防止フィルムを貼る。
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- 冷蔵庫
- 転倒防止用器具(ベルト)で固定する。
安全なスペースをつくろう
部屋の出入口付近や廊下には、家具などを置かないようにしましょう。
一部屋でも家具が少ない部屋があれば、災害後の生活スペースとして役立ちます。
シニアの安心アドバイス
耐震性を見直そう
自宅の耐震性を確認する基準として、昭和56年(1981年)5月以前に建てられた住宅かどうかという目安があります。
該当するすべての住宅が危険というわけではありませんが、耐震診断を受けて、耐震補強の必要があるかどうか確認しておくと安心です。
自治体によっては補助制度などを設けている場合もあります。

自宅の安全対策を行ない、在宅避難が可能な環境を整えておきましょう
①住まいを安全にしよう
出典:「シニアのための地震津波対策」
©社会保険出版社(無断転載を禁ず)
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