5.もしも 大きな地震が起きたらどうなるの?
地震は、自宅にいる時に起こるとは限りません。屋外や街中にいた場合など、危険な場所はそれぞれ異なります。状況に応じた身の守り方を知って備えることが大切です。

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- 山や崖の近く
- 落石や崖崩れの危険があり、できるだけその場から離れる。
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- 住宅街
- 火災や倒壊が発生する。瓦の落下に注意して、ブロック塀や電柱などに近寄らない。
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- 電車やバスの中
- 脱線などの衝撃に備え、つり革や手すりなどにつかまる。
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- 自動車の運転中
- ハザードランプを点灯し、ゆっくりと道路の左側へ停車する。
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- 駅
- 掲示板などの落下物に注意。パニックに巻き込まれないよう係員の指示に従う。
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- 高層ビル
- 上層階ほど、揺れが大きく長く続く傾向がある。エレベーターは最寄り階で停止させ、階段で避難を。
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- 地下街
- 慌てずに、約50mおきに設置されている非常口から地上へ避難を。
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- 埋立地
- 液状化現象による道路の陥没や、建物の沈下に注意。
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- 河川や堤防の近く
- 河川や橋から離れて、地滑りや堤防決壊、津波の遡上(そじょう)に注意する。
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- 海岸
- 直ちに高台や近隣の高い建物に避難を。津波は繰り返し押し寄せるので、津波警報が解除されるまで海岸には近づかない。
今さら聞けない!
緊急地震速報とは?
緊急地震速報は震源近くで弱い揺れを感知し、強い揺れが到達する直前に発令されます。
緊急地震速報が流れたら、まずは身の安全の確保をしましょう。
慌てずに頭を守る姿勢をとります。
※震源に近い場合は、強い揺れの到達に間に合わないことがあります。
外出先で揺れたら?
日頃から落下物の危険はないか、どこに隠れるかなどのシミュレーションをしておきましょう。
外出先で身を守る
3つのポイント
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1.荷物を浮かせて頭を守る
かばんなどを頭から5cmほど浮かせて持ち、落下物からの衝撃を和らげます。
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2.柱につかまる
駅やデパートなど隠れる場所がない広い空間では、強度のある柱につかまります。揺れがおさまった後は、係員の指示に従って行動します。
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3.塀などに近づかない
ブロック塀や自動販売機などの倒壊、看板や窓ガラスが落下する恐れがあるので注意します。
津波から身を守るには?

海岸や大きな河川の近くにいたら、地震の規模にかかわらず、津波警報・注意報の発表に注意しながら直ちにより高い所へ避難をしましょう!
移動中や旅行先で、地震にあうことも考えられます。土地勘がない場所では特に、津波の危険や避難に関する標識を確認しておきましょう。
※避難場所は市区町村により名称が異なります。
こんな標識を覚えよう
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津波避難場所
津波からの避難先となる高台などを示す
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津波避難ビル
近くに高台などがない場合、避難先となる建築物
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津波注意
津波が来襲する危険性のある地域
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津波・高潮
津波・高潮(災害に対応可能な避難所・避難場所の表示と併記)
もしも 大きな地震が
起きたらどうなるの?
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