2.重度化・看取り ②認知症の人の重度化と医療連携
認知症の人の療養ニーズで
生じる課題
認知症の人の慢性疾患が悪化するなどの状況に対応するには、看護職員などの配置や介護職員の医療知識などの向上が必要です。
利用者の慢性疾患が増えるなかで服薬数が増えるため、誤薬(薬の取り違え)リスクへの対処も重要課題になります。
また、内部疾患の悪化や不十分な服薬管理が生じると、認知症のBPSD(行動・心理症状)の悪化にも結びつきやすくなります。
認知症の人の療養ニーズの
高まりに対処するには?
※有訴
病気、あるいは痛みなどの自覚症状を持つこと。傷病の自覚があったとしても、十分なケアがあれば日常生活を送ることができる状態。
※失認
視力、聴力、触力などの一次的な知覚機能に障害はないにも関わらず、対象を把握できない認知障害。
医療との情報連携にむけた
体制づくり
認知症の人の療養ニーズで生じる課題に対処するためには、主治医や看護師からの「療養上の指示」に対し、それを日常的に間違いなく実践できる内部体制を築くことです。
認知症の人に関する
「医療との情報連携」を
どう進めるか?
※鑑別診断
患者が体調不良や症状を訴えたときに、考えられるいくつかの病気の中から、原因となる病気を探し出し、正確な病名に近づけていく診断プロセスのこと。
体制づくりの3つのポイント
①連携する医療機関や利用者の主治医などから、本人の内部疾患や服薬にかかわるリアルタイムな情報を確実に受け取ることができる。
②受け取った情報(①)を事業所全体で見落としなく共有するとともに、「それによって本人のBPSDや生活機能にどのような影響が生じるか」を正しく理解できる。
③本人の状態変化などに敏感になり、新たな疾患の発見や多剤投与などによって生じるリスクを早期に発見し、連携する認知症専門医などへ速やかにつなぐことができる。