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7.離職防止 ②働きやすい職場を実現するための業務配置

 すぐれた職場環境とは、職員にとって「働きやすい職場」であることです。「働きやすさ」とは、職員自身の「こういう仕事がしたい」というイメージと、実際に業務に就いたときの感覚との間にズレが少ないことを意味します。
 例えば、「利用者ときちんと向き合ったうえで、個別ケアを実践したい」と考えている職員が、現実には「転倒リスクが高く、目の離せない利用者が多い」部署に配置されると、意向と現実のギャップから「燃え尽き」につながる危険があります。
 人材配置を行なう際は、職員の能力だけでなく、できる限り本人の意向(本人の仕事に対するビジョン)を確認し、本人の意思と業務負担とのバランスをとることが重要です。

技能とモチベーションの
バランスをとった
現場の職務配置・異動の考え方

その職員の「できること」だけに着目

  • 認知症のBPSD(行動・心理症状(※))の激しい利用者への対応に慣れている
  • 転倒リスクなどに対し、どう対処すればいいかが分かっている

職員の「こうありたい」という
ビジョンに目が向いていない

「できること」だけに着目した場合の異動先

  • 認知症のBPSDが激しい利用者の多いフロア
  • 転倒リスクがあるなど、状態像が不安定な利用者が多いフロア

職員の「利用者とじっくり向き合うことにより、
その人の奥深い意向に寄り添った個別ケアを実践したい」という
ビジョンに目を向ける

  • BPSDが特に激しかったり、転倒リスク等が特に高い「特定の利用者」に対し、期間を限定して、集中的に担当してもらう
  • 数字上の人員配置は「厚く」ならないが、特にリスクの高い人を任せられるので、ほかの職員の業務負担が急に重くなることはない
  • BPSDの緩和や転倒事故の減少などが認められたら、その点を(給与査定等において)きちんと評価したうえで、少しずつ本人の意向に沿った業務へと移行させていく

※BPSD(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia:行動・心理症状)
認知症の症状には、「中核症状」と「行動・心理症状」(「周辺症状」とも言われる)がある。
「中核症状」には記憶障害・見当識障害・理解の低下などがあり、そこから二次的に起こる「行動・心理症状」は、徘徊・不潔行為・異食・人格変化・妄想などの形で現れる。

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