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1.ヒトの色の感じ方 - 色弱者とは

 色覚タイプの色の感じ方で何が問題となるのでしょうか。
 下記はその一例です。

「一般色覚者」の色の感じ方
「一般色覚者」の色の感じ方

「P型色覚者(※)」の色の感じ方
「P型色覚者」の色の感じ方

色弱者の色の感じ方は、シミュレーション(類似変換)画像を用いて色弱者の色の見分けにくさを再現したものです。
色の感じ方は、同じ色覚タイプの中でも多少異なります。

※P型色覚者:赤色を感じる細胞の特性が異なる、無い

 人間の眼には赤、緑、青の色をそれぞれ感じる視細胞があり、この働きによってあらゆる色を見分けています。

 ヒトは進化の結果この色を感じる視細胞に多様性を持つようになりました。どのような視細胞を持つかによって、色の感じ方や色の差の感じ方がそれぞれ異なることになりました。

 眼科では、少数派の色覚型を「色覚異常」と呼びます。色覚異常には先天的なものと後天的なものがあります。
 CUDO(特定非営利活動法人カラーユニバーサルデザイン機構)では多数派を「C型(一般色覚)」、少数派を「P型・D型・T型・A型色覚」などと呼ぶことを提唱しており企業や行政を中心に徐々に広がってきました。

 また多様な色覚に対応していないために情報が伝わらない状態にある人を「色弱者しきじゃくしゃ」と呼んでいます。
 先天性の色弱者は、日本人では男性の20人に1人、女性では500人に1人いるといわれています。世界では約2億人いると言われ、けっして珍しいことではありません。

 「一般色覚」の人も高齢化に伴い眼の老化や病気などで、色の感じ方が変化します。
 ここでは先天的な「色弱者」について考えます。

執筆・監修・資料提供
特定非営利活動法人
カラーユニバーサルデザイン機構CUDO
伊賀公一

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