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6.移動介助のポイント

 高齢者の移動能力に応じてさまざまな介助方法や福祉用具があります。安全で安心できる移動のためには適切な介助方法の選択が重要です。
 移動介助では要介護者に必ず声かけをしてから動き、速度は要介護者のペースに合わせます。周囲の環境(段差、滑りやすい床、障害物など)にも注意し、安全を確保します。
 歩行の見守り・介助時は、介助者は要介護者の斜め後ろ(半歩後方)に立つのが基本です(※)。

※立ち位置について

  • 麻痺やふらつきなど不安定な側(転倒リスクが高い側)に立ちます。
  • 不安定な側がない場合は、要介護者が利き手を使えるよう利き手の反対側に立ちます。
  • 杖を使用する場合は杖の反対側に立ちます。

①歩行

介助方法

  • 介助者は要介護者の斜め後ろに立ち、要介護者の脇の下に手をいれて体を支え、手を下から支えるように軽く握ります。
  • お互いに目線を進行方向に向け要介護者の歩調にあわせてゆっくりと歩きます。

留意点

  • 無理な誘導(前方に引っ張る、後ろから押す)は避けます。
歩行の介助方法を説明したイラスト

②杖歩行

介助方法

  • 介助者は要介護者の斜め後ろに立ち、要介護者の脇の下に手をいれて体を支え、肘を下から支えます。
  • 要介護者は杖→杖を持たない側(患側)の足→杖を持つ側(健側)の足の順で歩き、介助者も同じ歩調で歩きます。

留意点

  • 杖の高さがあっているか、杖先のゴムがすり減っていないか、定期的に安全点検します。
杖歩行の介助方法を説明したイラスト

③歩行器

介助方法

  • 介助者は要介護者の斜め後ろに立ち、要介護者の脇の下に軽く手を添えます。
  • 要介護者は歩行器→動かしにくい側(患側)の足→動かしやすい側(健側)の足の順で歩き、介助者も同じ歩調で歩きます。

留意点

  • 歩行器が体から離れすぎても、近すぎても転倒のリスクがあるため、体との距離を適切に保つよう声かけします。
  • 歩行器は種類や機能によって使い方や注意点が異なります。使用する歩行器の特徴を理解して介助しましょう。
歩行器の介助方法を説明したイラスト

④車いす

介助方法

  • 介助者は車いすの後ろに立ち、ハンドグリップ(握り)を両手でしっかり握ります。
  • 要介護者の腕がアームサポート(肘掛け)に、足がフットサポート(足置き)に乗っていることを確認し、声をかけてからゆっくりと進みます。

留意点

  • 段差や坂道の上り方向は前向き、下り方向は後ろ向きで移動します。
  • 介助者が車いすのハンドグリップ(握り)から手を離す時や要介護者が車いすへ乗り降りする時は、事故防止のため必ずブレーキをかけます。
車いすの介助方法を説明したイラスト

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