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6.人材不足対策 ④生産性の向上

業務分析を通じた
役割分担やシフトの見直し

 限られた人材の戦力化が図られたとしても、日々の業務にムリやムダがあれば、その人材の能力を100%発揮させることは困難です。
 常にオーバーワークのリスクがつきまとい、せっかくの人材が心身の不調をきたして休職や離職に至ってしまう可能性も高まります。
 そこで必要になるのが職員の業務効率化であり、各職員の役割分担の見直しやシフトの組み換えを図る手法が注目されています。
 これを行なうためには、現状の役割分担やシフトを分析したうえで、手直しが必要な部分を把握しなければなりません。この分析を通じて、「現場のどこに効率の悪さが潜んでいるか」という課題を明らかにすることができます。

介護現場における生産性向上とは

  • 介護現場における生産性向上とは、業務改善や介護ロボット等のテクノロジーを活用するなど、職 員の業務負担の軽減を図るとともに、業務の改善や効率化により生み出した時間を直接的なケアの 業務に充て、利用者と職員が接する時間を増やすなど、介護サービスの質の向上にも繋げていくこ とを指します(※)。
  • 「不測の事態が生じやすい介護業務で効率を上げるのは難しい」と考える人もいるかもしれませんが、平時の業務効率を上げておけば、いざ「不測の事態」が生じたときに負担の臨界点を下げることができます。
  • ICT(情報・通信技術)活用や介護ロボット導入についても、課題を抽出したうえで導入を図ることにより、費用対効果を最大限に高められます。
  • まずは「ムダ」「ムリ」の適正化を図ることから始めましょう。
    ムダ:
    実際の業務量と比較して過剰な人員が投入されていないか
    ムリ:
    それゆえに、手厚い業務が必要なときに人員が足りなくなっている状況はないか

※厚生労働省老健局
「介護サービス事業における生産性向上 (業務改善)に資するガイドライン 令和6年度改訂版 各サービス共通冊子」12p

ICT活用や介護ロボット導入に
よる業務効率のUP

 役割分担やシフトの見直しによって職員の平均的な負荷が軽減されたとしても、時間帯や業務内容によっては軽減の程度に差が生じることがあります。
 例えば、入浴介助や人員配置が手薄になる深夜帯などは、相対的に負荷が高くなりやすい場面です。
 こうした「負荷のかかりやすい」部分の改善には、役割分担やシフトの見直しに加えて、新たなイノベーション(技術革新)の導入なども考える必要があります。
 具体的にはICTや介護ロボット(センサー含む)などを活用する現場が増えていますが、こうした機器をただ導入するのではなく、現場の実情にあわせて最も効果が現れるような仕組みをプラスすることが欠かせません。

「業務効率」を上げるためのICTや
介護ロボットの適性導入の流れ

「「業務効率」を上げるためのICTや介護ロボットの適性導入の流れ」を説明した図の画像

マニュアル化・ルール化の例

①インカム(無線通話装置)

  • インカムを使用する場面やタイミングを明確にします。
  • 使用時の応答・対応方法をルール化します。
  • 各職員が自由に使うのではなく、統一した運用方法を定めます。
  • インカム通話に集中しすぎず、利用者の直接の訴えにも注意を払うよう指導します。

②センサーマット

  • 夜間の離床に伴う転倒リスクが高い利用者や時間帯を分析します。
  • センサー反応時の適切な対応方法をマニュアル化します。

※適切なマニュアルが整備されないとかえって業務負担増の可能性(人員配置の薄い深夜帯などでセンサー反応のたびに職員の動きが慌ただしくなるなど)があります。

※なお、2024年度改定では、ICTや介護ロボットなどのテクノロジーおよび前項の介護助手の活用による業務効率化を要件とした生産性向上推進体制加算が誕生しています。

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