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5.研修・OJT ②三本柱の育成のための研修・OJT

三本柱を具体的に
どうやって鍛えるか?

 「洞察力」「課題解決思考力」「自省力」の三本柱を高めていくための研修には、基礎を鍛えつつ、それを実際の現場で生かせる能力として高めていく、いわば2ステップが必要です。
 基礎を鍛える場合、数時間の座学スタイルだけで三本柱を身につけさせるのは困難です。
 研修を終えてからも継続的かつ自発的に自らを高めていく意識を持つことが大切であり、そのため三本柱を日々鍛えるための習慣づくりがポイントになります。

三本柱を育成していくための
研修の流れ

座学系1三本柱を発揮するうえで
必要となる基礎知識

洞察力との関連

要介護者に関して、
知っておきたい疾患や障害の特徴

課題解決思考力との関連

業務にかかる各種制度や
社会資源の知識とその活用

自省力との関連

事業所の組織のあり方や
チーム連携の仕組みについて

座学系2三本柱を日常的に鍛える方策を
演習等で体験

洞察力を鍛える

例:写真や映像から「表に出にくい情報」を察知させる訓練

課題解決思考力を鍛える

例:仮定のケースを提示して、課題解決に向けた方策を練る訓練

自省力を鍛える

例:自分の長所・短所とその「背景」について分析・記す訓練

研修で演習を行なう際のポイント

洞察力

 (本人・家族の了解を得たうえで)利用者の写真や映像などを見せ、そこから隠れた「利用者の意向」や「現場のリスク」を読み取らせる訓練を行ないます。
 このとき、プロならばどんな部分に目を付ければよいかを教えつつ、個々のスタッフが日常的に訓練できることを意識づけます。

課題解決思考力

 「①利用者の意向」と「②それを阻んでいるもの(健康状態や環境要因など)」を同時に取り上げ、①の実現に向けて②を取り除く方策を考えさせます。
 これも、考え方の道筋を教えるなかで、日常のあらゆる光景のなかでの習慣づけを意識させます。

自省力

 今の自分の心身の状況がどうか、自分の長所・短所は何か、また、それらが自分の生い立ちや日常の生活習慣とどのように関連しているのかを考えさせます。

 最初の研修では、これらをレポートの形でまとめさせることで、自分の内面を文章化する体験を通じて日常的な振り返りの習慣を意識づけるとよいでしょう。

現場でのOJTをサービスの
質向上に活かす

 初期研修の終了後に、現場でのOJT(※)を実施します。
 流れとしては、初期研修で「意識づけ」を図った三本柱について、現場のどのようなシーンで発揮させればいいかを指導します。
 例えば、現場リーダー等が見守るなかで実際にベッドから車いすへの移乗介助などを行なってもらいます。その後にミニカンファレンスを行ない三本柱の観点での検証を行ないます。
 口腔内の衛生状態や(栄養状態に関係する)体重変化、皮膚の状態など、表からは見えにくい部分のチェック方法なども実践させることが必要です。
 身体介護だけでなく、接遇やマナーにかかわる場面でもOJTは有効です。いずれにしても、大切なのは「今、自分がしているケア」の意識化を図ることです。

三本柱の育成に基づいた
OJTの進め方

「三本柱の育成に基づいたOJTの進め方」を説明した図の画像

※OJT(On the Job Training:職場内訓練)
業務の遂行を通して訓練をすること。

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