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5.研修・OJT ③事例紹介(1)対応力向上のための研修

受け取った情報を
正確に「消化」するスキル

 利用者の事前情報を頭に入れるのは、あらゆるリスクマネジメントの基本です。
 一方で、頭に入れるべき情報量が膨らんでいった結果、与えられたリスク情報の重要度などを、現場の職員各自が勝手に置き換えてしまう危険が生じます。
 これを防ぐには、「自分の(情報に対する)解釈はこれでいいのかどうか」を客観的に振り返り、疑問点があれば管理者などにきちんと質問する習慣を育むことです。
 対策としては研修を行なうことが有効であり、研修では少人数のグループに分けて具体的なケースを課題にして、お互いが見解を話し合う機会を作ります。

受け取った情報を正確に
「消化」するための研修

「受け取った情報を正確に「消化」するための研修」を説明した図の画像

研修の効果

  • 多様な異なる意見を直接交わす機会を持つことで、「同じケースでも人によっていろいろな見方をするものだ」ということが実感できます。
  • 同時に「自分の見解が果たして正しいか」という主体的な振り返りにつながります。
  • これを積み重ねるなかで、自分の見解が「主観的な思い込みだろうか。正しいか否かもう一度見直そう」などと客観視する習慣が築かれていきます。

異変に気付く能力と
初動の対処スキル

 「介護現場における利用者の異変」に早期に気づける感度を鍛えます。この感度には個人差があるので、組織のなかでできるだけ(高いレベルで)平準化をめざします。育成方法として有効なのは、やはりOJTです。

異変への「感度」を
高めるためのOJT

「異変への「感度」を高めるためのOJT」を説明した図の画像

 緊急時の初動対応に際しては、情報伝達のルールやマニュアルをどんなに研修等で浸透させても、緊急時の心理的動揺で「頭のなかが真っ白になる」ということが起こりえます。
 従って、心が動揺していても自然に身体が動くという状況をめざし、研修で緊急時のシチュエーションを作り、ロールプレイ(※)方式で初動対応を繰り返すことにより、身体で覚えられるようにします。

緊急時の対応力を
アップさせるためのメンタル研修

「緊急時の対応力をアップさせるためのメンタル研修」を説明した図の画像

※ロールプレイ(またはロールプレイング)

  • 役割演技。役割を想定し疑似体験を通して研修すること。舞台役者が繰り返し稽古を行なうことに似ています。
  • 集団で行なうロールプレイ自体が組織の団結力を高め、「いざという時でも周囲が支えてくれる」という信頼感を生み出す効果があり、緊急時に平常心を保つための大きな力となります。

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