介護は生活を支援する仕事なので、コロナでもやるべき事はやらなくてはなりませんから、多少の人数調整はあれど、あまり変わりません。外出制限など私たちと同じ制限はもちろんあります。
「やりにくいな」と思う事は表情が隠れてしまうマスク着用ですね。
介護は言語だけでなく、非言語コミュニケーションを多く使う現場です。相手の表情や瞬き、口の動きなどを表情から読み取りを行ないたいときにマスクで表情が半分隠れてしまうのは、それだけ情報量が少なくなるので大変です。
私は小規模多機能型の事業所にいますが、まだ特養にも籍があります。
その特養に、毎年3月のお誕生日に一緒にお寿司屋さんに行くご利用者のおじいちゃんがいたんです。
「今年も一緒に来られて嬉しい」と、涙を流しながらお寿司を食べてくれるおじいちゃんとの約束が、今年はコロナで中止になりました。
その方が6月に亡くなったんですよ。コロナと関係なく肺炎でした。とても残念で残念で・・・。
コロナで重症化のリスクが高いとはいっても高齢者なので、人生の最後は今日かもしれない。
そう考えると、感染予防をしっかりし、できる限りのことをしたうえで、今を大切にできるケアをしていきたいと思っています。