介護の仕事を始めて間もないころ。
認知症の入居者様の排泄介助をさせていただいたところ失禁されており、普段から抵抗や拒否反応がある方でしたので、少し落ちこみながら排泄介助をしておりました。
そんな時、足元で介助していた私の頭をポンポンと撫で、「ありがとう」とおっしゃっていただいたことは、忘れられません。
認知症の方の介護に自信がない時に、そのようなやさしいお言葉をいただけるとは思ってもみませんでした。自然と涙があふれて、「やっぱり介護の仕事を続けていこう」と。この時がある意味、私にとってのスタート地点だったと思います。
介護の仕事をする人は「キラッ」とした素敵なエピソードを一人ひとりが持っている。
まもなく介護のキャリア15年。
みなさまにお伝えしたいこと。
東京建物シニアライフサポート(株)【営業部 課長代理(介護福祉士)】
小田島 美穂(おだしま みほ)さん 2018年7月より現職
東京建物シニアライフサポート(株)
【営業部 課長代理(介護福祉士)】
小田島 美穂(おだしま みほ)さん
2018年7月より現職
介護の世界に飛び込んで早15年、現在はハイエンドの介護付き有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅を首都圏で運営する東京建物シニアライフサポート(株)本部で、営業に携わる小田島さんから、ご自身のキャリアルートを含め運営施設についてもお話を伺いました。
介護職に就いた経緯から現職までのキャリアを教えてください
【きっかけは】
夫の海外赴任が明け家族そろって日本に戻ったのが、介護保険法施行の2000年のことでした。その頃は子育て真っ盛りでしたが、世間では「ヘルパーさん」と呼ばれる介護人材が増え始めており、ヘルパー2級の資格を取得していれば、親の介護にも役立つかもしれないと思ったのがきっかけの一つです。
【それから】
ヘルパー2級を取得後、家の近隣に新設された介護付き有料老人ホームで、最初はパート勤務からスタートしました。慣れない介護の仕事と家庭との両立で始めは大変でしたが、周りのサポートのおかげでなんとか続けることができました。その後、介護の仕事のやりがいを感じ、正社員、フロアリーダー、ホーム長までキャリアアップさせていただきました。新人職員の指導・育成や介護技術のスキルアップ、ホーム運営まで様々な経験を積ませていただいたことが財産となり、現在の仕事にも多く生かされています。
3年前に転職し、現在は本社営業部に所属。お客さまに当社が運営する各施設の情報や良さをご案内しております。一方で、介護経験を活かし、介護現場で働く仲間たちへさりげなくサポートができれば、と心がけています。
印象に残っている方(入居者との体験)
グレイプスウィズ四谷のスペシャリテ
グレイプスウィズ四谷は、赤坂御用地にもほど近い閑静な住宅街に、2017年11月にオープンしました。素晴らしい環境のなか33名のお客さまにご利用いただいております(取材当時)。
介護施設には珍しく、ラウンジに「バーカウンター」を設置しており、イベントの一環として「四谷bar」を開催し、皆さま、ゆったりと時間を過ごしています。
人気のアクティビティは週2回、音楽療法士がグランドピアノを演奏する「音楽療法」、週5日勤務の作業療法士がいますので、個別機能訓練(個別リハビリ)も柔軟に対応できます。取材当日は、籐のかごを熱心に作るご入居者様がいらっしゃいました。
何よりも、支配人はじめ皆明るくて、ご入居者様想いの仲間たちです。
<今月の施設>
グレイプスウィズ四谷(東京都新宿区)

また、年間を通して多彩なイベントを開催しているほか、個々のお客様のご要望をお伺いし、質の高い生活の場をご提供しております。ご見学は随時承りますので、お気軽にご相談ください。