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耳が聞こえづらい...?!考えられる原因と病気は何?

掲載日:2024年7月21日

耳が聞こえづらい...?!考えられる原因と病気は何?

最近、耳が聞こえづらいと思ったことはありませんか?声をかけられても気付かなかったり、家族にテレビの音が大きすぎると注意されたり...。こうした症状はいわゆる難聴と呼ばれ、実に多様な原因によって引き起こされます。
誰にでも起こりうる身近な「聞こえにくさ」の症状。ここでは難聴を引き起こす原因について解説します。

どうして耳が聞こえづらくなるの?

音や話し声が聞こえにくくなる症状を難聴といいます。

音は外耳から入り、中耳を通ってその奥の内耳へと伝えられます。音が内耳に届くと、そこで電気的信号に変えられ、神経を介して脳に伝わっていきます。これらの過程でどこかに障害があると、聞こえが悪くなり、難聴となるのです。

難聴の原因や関連する病気は多岐にわたりますが、ここでは耳が聞こえづらく感じた状況別の原因を紹介します。

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日常生活に原因のある難聴

綿棒の写真

怪我(外傷)によって起こる難聴

耳をぶつけた、耳かきを使っていた

耳をぶつけたり、耳かきを使っていると急に音が聞こえづらくなることがあります。これは、鼓膜に傷がついたことによるものです。

鼓膜は中耳と内耳の間にある膜で、音を伝える役割があります。小さな傷であれば自然に治りますが、痛みがなかなか治らない場合は、耳鼻咽喉科の受診が必要です。

大きな音を聞いて起こる難聴

大きな音を近くで聴くと、直後から強い難聴が起こることがあります。また、騒音のなかに長時間いると、耳が聞こえにくくなることがあります。
これらは、聴覚を司る感覚器官である蝸牛かぎゅうが大きな音や衝撃により損傷を受けたことによって起こります。

ライブやコンサートの後

ライブやコンサートに行ったり、大音量で音楽を聴いたりした後に、耳がキーンとして詰まった感じになり、なかなか治らないことがあります。このような症状が出た時に医師に相談すると、急性感音難聴(突然起こる神経性の難聴)と診断されます。

騒音のなかで長時間働いた後

騒音のなかで長期間働いていると、いつの間にか高い周波数の音が聞こえなくなり、自覚症状はないのに検査で異常といわれることがあります。これは騒音性難聴という病気です。

症状が進行すると、実際に聴こえが悪くなります。

耳が炎症を起こして起こる難聴

飛行機に乗っているとき

飛行機に乗ったときの急激な気圧の変化が原因で耳が聞こえづらくなる経験をしたことはありませんか?着陸の際に耳が痛くなることが多いです。

耳管には、中耳の空気圧を調整する役割があります。いわゆる「耳抜き」をする管が耳管です。風邪を引いたり体調が悪いときに起こりやすいのが耳管狭窄症です。耳管の働きが低下すると耳抜きが出来ず、難聴、耳が詰まった感じ、自分の声がこもって聞こえる、などの症状が出ます。

重症の場合は航空性中耳炎という中耳炎を起こし痛みを伴います。

風邪やインフルエンザにかかったとき

風邪やインフルエンザなどの感染症の後に、耳が聞こえづらくなることがあります。これは喉や鼻に付いた細菌やウイルスが耳管を通じて鼓膜の裏側から中耳に感染し、急性中耳炎が起きるためです。

中耳に溜まった膿が鼓膜を圧迫するため、難聴と強い痛みが生じて発熱します。鼓膜が破れると、耳の穴の中からさらさらした水や、時には膿が出ます。

髪を洗っていたとき

髪を洗い終えた後、急に耳が聞こえなくなることがあります。これは、耳に入ったお湯のせいで耳の中にある耳垢が膨張してしまい、急に完全に孔を塞いでしまうからです。耳を塞いでいる原因を取り除けば治りますが、放置すると外耳炎になることがあります。

小さな虫などが耳に入ると雑音で分かりますが、虫が死んだ後に外耳に傷がついて炎症が起こることがあります。

その他の原因で起こる難聴

ダイエットなどで体重が減少した

ダイエットなどで急激に体重が減ると、耳が聞こえづらくなることがあります。これは、ダイエットによって鼻と中耳をつなぐ耳管を支えている脂肪も減り、鼻から中耳に空気が漏れてしまうために起こるもので、耳管開放症といいます。

頭を下にする前かがみの姿勢や、身体を横にするなど頭を低い位置に保つと耳管の血流が増えて、一時的に耳管が閉じるため、症状が軽くなります。

耳管開放症はダイエットでなるのが有名ですが、妊婦さんに起こりやすく、ピルを服用中の女性にも起こることがあり、ホルモンバランスが変わるとなることがあります。

精神的身体的ストレス

精神的ストレスや、睡眠不足・騒音などの身体的ストレスが長く続くと、自律神経が乱れやすくなり難聴が起こることがあります。同時に耳鳴りめまいが起こることもあります。

また、ストレスや疲労は突発性難聴メニエール病低音障害型感音難聴の引き金になる可能性も指摘されています。

薬の副作用によるもの

結核の治療薬、リウマチの治療薬、利尿薬、抗がん剤は、副作用として難聴を起こすことが知られています。

加齢によるもの

内耳や神経の老化、血管の年齢的変化などにより、50歳ぐらいから起こる難聴を老人性難聴といいます。

初めは高い音が聞こえにくくなり、徐々に中音域、低音域へと難聴が進行していきます。加齢とともに進行するのが特徴です。

原因が分からないもの

突発性難聴は、ある日突然難聴や耳鳴り、耳閉感、めまいなどで発症する病気で、自然治癒することもある反面、治療が遅くなると一生聴こえない事態が生じる怖い病気です。ウイルス感染、内耳への血流不全などが疑われますが原因が特定されないことが多く、原因が分からないものをいいます。

難聴がよくなったり悪くなったり経過で変わるものは変動性難聴といって、低音障害型感音難聴やメニエール病があります。

メニエール病は内耳の内リンパ水腫が原因と言われてかなりの年月が経ちましたが、水を身体から引く従来の治療と反対の治療をしてよくなるケースもあり、いまだに原因ははっきりしません。低音障害型感音難聴も同様です。

これらの難聴はストレスや自律神経失調が絡むことが多く、各自のストレス管理はとても大事です。

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難聴を治すには早めの受診がカギ

聴力検査の写真

難聴には、上記で紹介した以外にもさまざまな原因があります。早めに治療を開始することで、重症化を防ぐことができるものも多くあります。

「すぐに治るだろう」と放置すると、耳が全く聞こえなくなったり、別の疾患を併発するなど、治療が困難になる場合もあるので、注意が必要です。「いつもより耳が聞こえづらい」と思ったら、できるだけ早く耳鼻咽喉科の専門医を受診しましょう。

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まとめ

難聴には身近な生活で起こるものや、重い病気が隠されているものなど、多種多様な原因があることがわかりましたね。なかには一時的なものもありますが、放っておくと重い難聴やほかの病気になることも。気になるときは、病院に行くことをおすすめします。

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出典:いしゃまち
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記事:専門医監修

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