MY介護の広場トップ >  一般のみなさま >  介護予防と健康維持 >  色覚多様性“色弱”について >  3.色弱者の見え方と、見やすい工夫

3.色弱者の見え方と、見やすい工夫

 日常生活では、多くの色が使われています。装飾や感情をコントロールするために使われますが、情報デザインに色を使うととても便利で、遠くからでも目立ったり、物を分類するときに色をつけるとわかりやすかったりします。
 もし、その色使いが見分けることが難しい色だった時には、見えなかったり、意味が通じなかったり、注意できずに見落とすことになります。

具体的には
  • 見分けにくい色がある
  • 赤い色が強調されて見えない
  • 色の名前が分からない
ことなどがあげられます。

 そこで、色弱者にも見やすいように、街の標識、印刷物、サイトの色使いなどあらゆる場面で配慮されるようになってきました。
 このような対応をカラーユニバーサルデザインと呼びます。

カラーユニバーサルデザインの
3つのポイント

1.できるだけ多くの人が見分けやすい配色を選ぶ

 図Aは赤と黒の組みあわせです。
 P型の色弱者には、図Bのように見えます。
 文字が背景に溶けて読めないかもしれません。

 図Cは赤をオレンジ色に換え、文字に白枠を付けました。
 P型の色弱者にも図Dの様に見え、見やすくなります。

見分けやすい配色の図

2.色が見分けにくい人にも情報が伝わるようにする

 「色」+「色以外の情報、手がかり」を併用しましょう。

 全く色が見分けられない人や視力が弱い人にも分かりやすくしましょう。

色が見分けにくい人にも情報が伝わりやすいデザインの図

3.色の名前を用いたコミュニケーションを可能にする

 「ピンクの用紙に書いてください」と言われても分からない人がいます。そこで用紙に何色か明記しましょう。

色の名前が書かれた書類

執筆・監修・資料提供
特定非営利活動法人
カラーユニバーサルデザイン機構CUDO
伊賀公一

MY介護の広場トップ >  一般のみなさま >  介護予防と健康維持 >  色覚多様性“色弱”について >  3.色弱者の見え方と、見やすい工夫