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第1回 <事例>デイサービスでの入浴を強くうながしたことへのクレーム

<事例>

 デイサービスでの入浴に際して、ご利用者が職員の介助を嫌がりました。なだめて何とか入浴していただいたところ、本人は「二度とデイサービスにはいかない」と怒ってしまいました。

ご利用者の概要

 Aさん、77歳・男性。要介護3。73歳の奥様と同居。
 半年前に発症した脳梗塞が原因で、左半身に中度のまひがある。

 浴槽またぎなどで体勢が不安定になるので、入浴時には介助者の支えが必要。妻が腰痛になり、家で十分な入浴ができなくなったので、週3回のデイサービスで入浴を行なうことに。

 ただし、本人は「なじみのない場所には行きたくない」と、当初はデイサービスの利用を嫌がっていた。家族とケアマネジャーの説得で、渋々とではあるが通い始めた。

事例の内容

 デイサービス初日、Aさんが「よく知らない人のお世話にはなりたくない」という話をしていたことを受け、ベテラン職員のBさんがついてAさんが早く打ち解けられるような関係づくりに取組みました。それでも、なかなか周囲となじんでくれません。

 その日の入浴介助に際し、Bさんが「お風呂に入りましょう」と、うながしても、Aさんは「入りたくない」と拒みます。ケアプランや個別サービス計画でも「入浴」が位置づけられていることもあり、そうした事情もAさんに説明したうえで、なだめつつ、その日は何とか入浴をしてもらいました。
 Bさんはほっとして、「次回からはデイサービスの場にも慣れて、すんなりと入ってくれるだろう」と考えました。

 ところが、翌日担当ケアマネジャーから事業所に電話があり、Aさんから苦情が出ているとのこと。聞くと、「お風呂に入るのは嫌だと言っているのに、無理やり入浴させられた。もうデイサービスには二度と行きたくない」と怒っているといいます。

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