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第5回 <事例>入浴が怖い...利用者から不安の訴え

<事例>

 Aさんはデイサービスでの入浴介助を受けています。最近、「入浴が楽しみで来ていたけど、怖いからデイサービスでお風呂に入りたくない」と言われ、入浴を渋るようになりました。

ご利用者の概要

 Aさん 女性 78歳 要介護1
 認知症なし 脳梗塞による軽い左片麻痺
 小柄でやせている

 入浴が好きだが、ひとり暮らしなので自宅でお風呂に入ることに不安を感じている。介助してくれるデイサービスでの入浴を楽しみにしていた。

事例の内容

 Aさんはデイサービスでの入浴(個浴※)介助を受けています。

 その日も介護職員BさんがAさんの入浴介助を行ない、気持ち良さそうに湯船で温まっていました。と思ったのもつかの間、Aさんの身体が浴槽のなかで浮いてきてしまい、体勢が不安定になって顔がお湯につかりそうになりました。もともと小柄で体重が軽かったのですが、最近さらにやせたようです。
 あわてて浴槽から出ようとするAさんを介助していましたが、左片麻痺があるためバランスを崩しそうになりました。

 入浴後、Aさんから「この間は、洗い場の床で転びそうになって怖い思いをしたのよ。今日は浴槽のなかで身体が浮いてきて不安だったし、浴槽から出るときも怖かった。入浴を楽しみにしてきたけど、もうデイサービスでは入浴したくない」との訴えがありました。

※個浴:
家庭のお風呂のような浴槽を用いて、ひとりずつ入浴する方法です。利用者にとってプライバシーが守られるので、ストレスの軽減や安心感の向上につながります。

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